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民藝 MINGEI -Another Kind of Art展 開催中
東京ミッドタウン・ガーデン内にある21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト) ギャラリー 1 & 2にて、11月2日(金)から「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」が開催されています。
1925年、民衆の用いる日常品の美に着目した柳 宗悦(1889-1961)が、無名の職人たちによる民衆的 工芸を初めて『民藝』と名づけました。 民藝の特徴でもある風土や風習を生かしたものづくりは、世代を超えて受け継がれていくなかで、 素材、色、工程、用途、形などの独自性が際立ち、革新的で衝動的な、枠に捉われない創意工夫へと発展していきました。
地域ごとの特色が失われ、ものへの愛着が希薄になりがちな時代だからこそ、民藝に宿る無垢な 美意識と精神性は、使い手のみならずものづくりに携わるすべての人々に大きな衝撃を与え、新しい エネルギーを生み出すきっかけとなるのではないでしょうか。
「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」では、21_21 DESIGN SIGHTディレクターでもあり、日本民藝館館長を務める深澤直人氏が、 同館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、紹介します。また、撮り 下ろしインタビューや制作現場の映像、民藝の新たな表情を映し出す写真、日本民藝館設立時の 貴重な資料などの多彩な展示を通して、これからのデザインのインスピレーションとなる「Another Kind of Art=民藝」を紐解いていきます。
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展示作品を選ぶ深澤直人(撮影:岡本憲昭)[/caption]
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火鉢 出雲(島根) 昭和時代 1940年代 〈日本民藝館蔵〉[/caption]
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朱漆酒器 沖縄 琉球王朝時代 19世紀 〈日本民藝館蔵〉[/caption]
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菱刺たっつけ 南部地方(東北) 大正時代頃 20世紀前半 〈日本民藝館蔵〉[/caption]
ディレクターは21_21 DESIGN SIGHTのディレクターで日本民藝館の館長を務める深澤直人氏。
既にレビューが並んでいるこちらの展覧会、今年最後の、「行かなければならない展覧会」です。
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深澤直人[/caption]
深澤直人
卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、国内外の大手メーカーのデザインとコンサルティング を多数手がける。電子精密機器から家具、インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く 多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。英国 王室芸術協会の称号を授与されるなど受賞歴多数。2018年、米ニューヨークのノグチ美術館(The Noguchi Museum)が創設した第5回「イサム・ノグチ賞」を受賞。多摩美術大学教授。日本民藝館館長。
展覧会情報
会場: 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2
会期: 2018年11月2日(金)-2019年2月24日(日)
開館時間: 10:00 – 19:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日: 火曜日(12月25日は開館)、年末年始(12月26日 – 1月3日)
観覧料: 一般1800円 大学生800円 高校生500円 中学生以下無料
公式サイトはこちら
≫「民藝 MINGEI -Another Kind of Art 展」