月刊インプション 11月号 ~ Fritz Hansen 始めませんか? ~

UPDATE: STAFF:アベカワ
月刊インプション 11月号 ~ Fritz Hansen 始めませんか? ~

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Special issue – November

Fritz Hansen 始めませんか?

1872年創業の歴史あるインテリアメーカー、フリッツハンセン。 今に至るまで、コーア・クリントやハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、アルネ・ヤコブセン、ソーレン・ハンセン、ポール・ケアホルム、ヴェルナー・パントン、オーレ・ヴァンシャーなど数多くのデザイナーが作品を発表してきました。 現代で人気の北欧家具はチークやオーク、ローズウッドなどの木材を使用した所謂、木の家具と、木材に加えて金属やプラスチックなどを組み合わせて作るモダンなミックス素材の家具に大きく分かれるものと思います。 フリッツハンセンは中でも北欧モダンインテリアの代表と言っても良いほどの人気とクォリティーの高さにより 、世界中で幅広い層の支持を得ています。 インプションでもここ数年はフリッツハンセンのUSED家具をお買取をさせていただく機会が増えたので、現在庫と今まで取り扱った製品の紹介をさせて頂きます。 [toc]

Arne Jacobsenアルネ・ヤコブセン

セブンチェアのフロントパディング仕様の物を、懇意にしている業者様に張り替えていただきました。 トーンの違うグレー4色で仕上げてみましたが、どう揃えても大丈夫な組み合わせとなり満足しています。 ビーチ材のナチュラルな木の風合いに、グレーのウール混生地は相性良かったです。 パディング仕様はお尻が滑らないので正しい姿勢を保ちやすく、冬でも冷たくないといった利点がありますね。 アントチェアのビンテージ2脚です。 ビーチ材の物はFHと大きく入るシルバーステッカーが付いています。紙のシールが80年代頃の物に付いていたので、こちらは70年代頃の物かもしれません。 チーク材の物は現行でプラスチックカバーになっている部分が、スチールカバーになっているあきらかに古い物。おそらく60年代ではないでしょうか。(こちらは販売済みとなりました。) どちらも3本脚となっているのでスタイルは抜群です。安定性の意味から4本脚の物も出ていますが、アントチェアはやっぱり3本脚が良いと思うのは私だけでしょうか。 モデル3130と呼ばれていた、グランプリチェア。 1957年にミラノ・トリエンナーレでグランプリを獲得したことからこの名が付いたそう。 セブンチェアを少しデコラティブにしたような、Y字の背もたれが印象に残るチェアです。 SASロイヤルホテルのためにデザインされたスワンチェア。 こちらはマラハムの生地にて張り替えていただいた物です。 名の通りスワンをイメージしたデザインで、美しい曲線を描くフォルムが見る人の心を離しません。 こちらもSASロイヤルホテルのためにデザインされたエッグチェア。 スワンチェア同様に有名な1脚で、包み込まれるようなフォルムは、座らなくても快適さがわかってしまうという素晴らしいラウンジチェアとなっています。 こちらはクヴァドラの生地仕様です。 インプションで取り扱ったヤコブセンアイテムの中でも現在No.1の希少度を誇る物がこちら、ムンケゴー小学校のデスク。 ビーチ材とグリーン天板のコントラストが美しく、このデスクで勉強していた子供達が羨ましくなるほどの逸品です。 私は2017年に開催されたデンマークデザイン展の展示物でしか、見たことがありませんでした。 国内のビンテージ市場では取り扱いの形跡がほとんど見られず、その価値は無限大ではないでしょうか。 フリッツハンセンを語る上で欠かせないデザイナーはやはりアルネ・ヤコブセン。 画像の他にもモスキートチェアやTチェア、オックスフォードチェア、Aテーブル、Bテーブルなどなど、数多くの名品を生み出しています。 そしてその多くが長く生産され、世界中で愛されているということは、彼のデザインは普遍性が高いということの証明でもあります。

Borge Mogensen | ボーエ・モーエンセン

現在のフリッツハンセンでは取扱いの無いモーエンセンのプロダクト2点です。 テーブルはModel4500、天板を回転させて開くとサイズが2倍になる仕様。高さが約59cmというダイニングテーブルとコーヒーテーブルの間にあるようなタイプで、今で言うリビングダイニングのようなテーブルです。 スポークバックソファは現在、フレデリシアで販売されており、こちらはビンテージモデルで1982年製です。スポークバックソファはウェグナーと一緒に過ごしていた休暇先でデザインしたとされ、ウェグナーの1788イージーチェアとよく似ています。片側のアームがレザーストラップによって角度を変えられるといったユニークなギミックがあります。 フレデリシア製の物もいくつか在庫しております。

Karen & Ebbe Clemmensen | カレン&エベ・クレメンセン

こちらは1966年にデザインされたと言われるModel4305ラウンジチェア。 コーア・クリントのサファリチェアを思わせるフォルムですが、三角形に削り出したフレームなど、繊細な仕上げによって芸術品のような美しさを放っています。 なかなか希少な1脚。 シート及びアームレストをニュースムースという本革にて作り直しています。

今まで取り扱いのフリッツハンセン

現行モデルのセブンチェアやアントチェア、Bテーブルなどは、お買い取りさせていただける機会も比較的多いため、何回も取り扱いをさせていただいております。 しかしながら1~2回ほどしかお会いできていないアイテムも多数あり、またお買い取りが出来たら良いなというアイテム達を以下に並べてみました。 お持ちの方で、そろそろお買い替えをご検討の方は是非ご一報ください。

画像左上から右へ グランプリチェア ウッドレッグ ビンテージ品 / ドットスツール /セブンチェア アーム フルパディング ビンテージ

Tチェア ビンテージ / セブンチェア キャスター&アーム付 /KEVIチェア ビンテージ

画像左上から右へ ドロップチェア / リリーチェア アーム / システム1-2-3 / リトルフレンド

Aテーブル スクエア / Aテーブル スーパー円 / グランプリチェア

画像左上から右へ Aテーブル ローズウッド ビンテージ / D133テーブル ローズウッド ビンテージ

Bテーブル ウッドレッグ ブラック / VIPER パーテーション

画像左上から右へ

コートツリー マルチカラー / オックスフォードチェア

システム1-2-3 シェーズロング / スワンソファ

画像左上から右へ PK22 ラウンジチェア 本革 / PK22 ラウンジチェア ラタン

PK61 コーヒーテーブル / PK31 ソファ 本革

定番であるセブンチェアやアントチェアだけを見ても、素材や色、仕様などに様々なバリエーションがあり、それらを組み合わせていくと考えれば、自分の好きな合わせ方が必ず見つかるものではないでしょうか。 あらゆる商品に多彩なバリエーションがある家具メーカーというのは、実は結構少ないように思えます。 ユーズド&ビンテージを扱うインプションからで恐縮ですが、大変オススメ出来る家具メーカーです。

フリッツハンセン、始めませんか?

この日本でも人気の高いフリッツハンセンの家具達は、ビンテージから考えると、まだまだ種類が数多くあります。 私達もまだ見れていないアイテムはたくさんあるので、お買い取りのご相談は是非、インプションにお願い致します。
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