Kettel&Villadsen
KEVI CHAIR
1958年、デンマークの建築家 ヨルゲン・ラスムセン によるデザイン『KEVI CHAIR』。操作性を追求し、マイナーアップデートを繰り返しながら、半世紀以上愛され続ける名作デスクチェアです。
細かな箇所の形状が変わったり販売元が変わったりと、入荷の度になかなか情報を調べるのに骨が折れるチェアではありますが、そんな所もまたこのチェアの魅力でございます。
少しずつ変わりながら
ケヴィチェアが世界的大ヒットを記録した大きな要因として挙げられるのが「ダブルキャスターホイール」。
キャスター両側のホイールがそれぞれ独立して回転する事により地面との摩擦を減らし、スムーズな移動が可能となりました。床を傷つける心配も少なく、カーペット等敷物の上でもスムーズに動いてくれます。
現在でこそ多くのデスクチェアに採用されるダブルホイールキャスターですが、実は1965年、このケヴィチェアの為に発明されたもの。ケヴィチェアが生まれなければ、現在のデスクチェアはまた違ったものになっていたかもしれません。
続いても脚についてになってしまいますが、後年ぐるっとキャスターを避けるようにくり貫かれた脚先も、快適な操作性を生み出しています。
この形状によりフレームを地面スレスレまで近づけ、重心を低くすることで確かな安定性を確保しました。その後も4本脚が5本脚になったりと、使い心地向上の為に積極的なアップデートを繰り返してきた頑張り屋さんです。
今回入荷した個体は4本脚のビンテージ品ですが、こちらはこちらでファンの多い形状でございます。
昇降、背もたれの細かな調整と、シンプルな見た目ながらにデスクチェアに必要な機能はしっかりと備えます。
まず、昇降については近年の製品はガス圧式になっていますが、こちらは初期の面影を残したレバーで締め付ける方式のもの。
背もたれはまた他のレバー一つで前後と上下自由に調節する事が可能。背もたれの板は腰掛けると自然に角度を変え、身体を優しく受け止めます。
以上のようなデスクチェアとして必要充分な機能を備えながらも、造形は至ってシンプル。
それでいてどこか愛嬌のあるルックスからは「デスクチェア」の字面から漂うお堅さを一切感じさせる事無く、書斎やワークスペースに限らず様々な空間に取り入れて頂けます。
さて、いかがでしたか?変わっていないようで、ちょっとずつ変わりながら世界中で愛されてきたケヴィチェアの紹介でした。
今回入荷した個体は真っ赤なカラーリングと女性やお子様でも使いやすいミニサイズ仕様で非常にキュート。背もたれに付く金具2つはまるで目のようでもあり、可愛らしい相棒のようにお付き合いいただけるのではないでしょうか?