マグナスオルセン Magnus Olesen プライウッド カンティレバーチェア~技術の結晶~

UPDATE: STAFF:桃太
マグナスオルセン Magnus Olesen プライウッド カンティレバーチェア~技術の結晶~

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Magnus Olesen

plywood chair

食パンの袋を留めるプラスチックのアレ、開けるたびに見失ってしまうのは私だけでしょうか?

キッチンの白と同化すると、ほんと見えなくなっちゃいます。
ちなみに、名前は『バッグ・クロージャー』って言うんですって。

アメリカ合衆国のクイック・ロック (Kwik Lok) 社の創業者であるフロイド・パクストンが発明したものらしいです。ん~天才!

どんなものにも発明した人がいて、その積み重ねが今日に至る便利な世の中を構築していると思うと、なんとも感慨深いものがありますよね。

技術の結晶


ミヒャエル・トーネットが曲木家具を発明したのは1840年代。1930年代にはイームズやアアルトがプライウッド家具の礎とも云えるプロダクトを生み出しました。
同じく1930年代にマルセルブロイヤーによってカンチレバー構造を取り入れた椅子も開発されております。

前置きが長くなりましたが、こちらの椅子にもこれまで偉人が生み出し、積み上げてきた『技術』が詰め込まれています。

デンマークの老舗家具メーカーMagnus Olesen(マグナスオルセン)社によるこちらのプライウッドチェア。

同社の代表的なデザイナーである、Rud Thygesen(ルッド・ティエセン)とJohnny Sorensen(ジョニー・ソーレンセン)によってデザインされた1脚です。

ビーチ材のプライウッドフレームは、背から美しい曲線を描きながら脚まで伸びており、2本で座面を支えるカンチレバー(片持ち)構造。

四つ脚の椅子に比べ軽やかさの感じられるスタイリッシュなデザインとして完成しております。

カンチレバータイプではありますが、『しなり』は然程無く体重を掛けた際に僅かなクッション性が感じられる程度に抑えられております。

おそらくは、ダイニングチェアとしての機能性を考慮し、フレームに厚みを持たせることで意図的に調整がされたものと思われますが、こういった細かな気配りから日々の生活を大事にするデンマークらしさが感じられます。

背もたれは少し反っており背中を預けた際に姿勢が整う絶妙な角度。
座面はやや幅広で食事の後もゆったりと寛げる大変気持ちの良い座り心地となっております。

この椅子がデザインされたのは、1970年代。

様々な名作の影響を感じさせますが、現在も機能性家具の開発と製造を行う『マグナスオルセンらしさ』がそこにはあります。

機能性の高さはもちろんですが、その美しいデザインは空間を飾る1脚として単体での使用にも最適。

是非とも実際に座って素晴らしさを体感していただきたい、人が座る為の椅子としてよく考えて作られている事が分かる1脚です。

マグナスオルセン Magnus Olesen プライウッド カンティレバーチェア~技術の結晶~

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