蠣崎マコト Makoto Kakizaki 和キャンドルホルダー キャンドルスタンド ガラスボトル 手吹きガラス H15.5cm 現代作家 ガラス作家 ~無色は語る~

UPDATE: STAFF:よしお
蠣崎マコト Makoto Kakizaki 和キャンドルホルダー キャンドルスタンド ガラスボトル 手吹きガラス H15.5cm 現代作家 ガラス作家 ~無色は語る~

蠣崎マコト Makoto Kakizaki 和キャンドルホルダー キャンドルスタンド ガラスボトル 手吹きガラス H15.5cm 現代作家 ガラス作家 ~無色は語る~

UPDATE: STAFF:よしお

蠣崎マコト

和キャンドルホルダー

本日は、透明なガラスの質感や、宙吹き技法の柔らかく素朴なフォルムを生かした、食器や照明シェードを制作する香川県のガラス作家" 蠣崎マコト / Makoto Kakizaki "氏のオリジナルガラス作品『 和キャンドルホルダー 』のご紹介♪

無色は語る

「ガラス作家って、どうやったらなれるんだろう?」

陶芸と異なり、ガラス造形を専門に教える教育機関は少なく、東京ガラス工芸研究所が日本で初めてガラス専門の総合教育機関として誕生。また各美術大学も少しずつガラス科が出来、ガラス作家人口も年々少しずつ増えてきているのかもしれません。(いや、実際どうなんでしょう?)

ガラス自体の材料費もありますが、熔解炉、徐冷炉、グローリーホール(通称:だるま)、ベンチ、マーバーなどなど、最低限必要な設備も他の工芸分野と比べて大規模で、部屋の片隅でというわけにいかないので、中々気軽に開業出来るものでもない所がネック。安いのはガラスを触る道具で新聞紙を折り畳んで作る「紙りん」くらい(ただし英字新聞はサイズが小さいので日本の新聞に限る)。

・・・なので、ガラス工房はよっぽど制作活動が儲かってない限り、自社の製品販売の他にも、設備を時間貸しで個人作家さんにレンタルしたり、教室や体験学習等もあわせて生計を立てていたりします。熔解炉は設計にもよりますが、基本的に一度火を入れると入れっぱなし。炉内に設置されてガラスが熔けている高額な猫壺は基本使い捨てなので、エアコンやストーブみたいにこまめに付けたり消したり出来ないのです。

マグマより高い温度で熔けるガラスを吹き棹に巻き取り、思い通りの形にするだけでも数年の鍛錬。ガラス作家は、高い専門技術が必要である職人的な側面と、まったくの独自表現が必要となる芸術家としての側面を持つ作家さん。狭き世界であると同時に水彩、油絵、水墨、紙粘土、裁縫、DIYのようにいわゆるアマチュア作家が生まれづらい美術分野でもあります。そのため、制作の企画によってはアイデアを生む人と作る人とわかれている場合もあるようです。

珪砂と複数の鉱物を熔かす事で生まれる非結晶構造の" ガラス "。元々自然界には無かった無機質な人工素材を採用しながらも、自然界の曲線を感じさせてくれる優しい面持ち。

ガラス造形は透明・半透明・不透明、艶あり・艶無し、マーブル模様やモザイク模様、2トーンカラー、グラデーションまで、これまでに開発された数多ある技法を組み合わせて造形表現が出来る美術分野。ガラスらしさを活かす事、また消す事でも美の探究が可能です。

技術と知識があれば他の工芸分野では出来ない事も可能となる豊富な表現のバリエーションがありながら、敢えて色や模様、高レベルな技法を制限して、無色透明で制作する。またそこに個性も求めるとなると、作品にオリジナリティを出す事がいかに困難な事かは想像に難くありません。

また機械製造や型吹きと異なり、「宙吹き」と呼ばれるいわゆる作家自身が吹き棹で手作りした作品。作業工程で生まれる「箸痕(洋バシと呼ばれる道具を使用し、器側面等に残る線状の痕跡)」や「ポンテ痕(器の口元を成形する為に、器の底にポンテ棹という別の棹に移し替えた際に残る痕跡)」等、よく細部を観察してみると、ガラス作家作品ならではの様々な" 手づくり "の証拠が残されています。

透明感のみで表現するからこそ、素材本来の特徴は引き立ち、手づくりの痕や、アイデアの強さもより感じられます。

ろうそくを立てるお皿の部分と、ドライフラワー等を入れて表情を加えられるボトル部を組み合わせたユニークな形状。ろうそくの火を灯す実使用は勿論、アレンジにより表情を変えるキャンドルホルダーは、無色透明であるが故に、そのアイデアを最大限に活かす事が出来ます。

大手ガラスメーカーの量産品と異なり、作家の個展やギャラリーの企画でなければ、手に入れる事の出来ない数量限定のオリジナル作品。サイズのバリエーションも大きなサイズを「洋」と小さなサイズを「和」と名付ける等、作家個人の考えや世界観が名前にも色濃く反映されます。

陶芸作家さんのコレクターさんがいるように、ガラス作家さんのコレクターさんがもっと増えても良いはず。例えば「無色透明のガラス作品コレクション」のように、敢えて同じ素材と技法を用いた様々なガラス作家さんの作品を収集して、作家さんの個性の違いを観察するのも面白いかもしれませんね♪


LOCATION

取扱い店舗
蠣崎マコト Makoto Kakizaki 和キャンドルホルダー キャンドルスタンド ガラスボトル 手吹きガラス H15.5cm 現代作家 ガラス作家 ~無色は語る~

ARTICLE経堂店の記事