HALO
ANNE CHAIR
クラシック音楽というと静寂の中に楽器の音が響き合う荘厳なイメージだったのですが、そうじゃないクラシックもあるみたいです。
観客も奏者も踊って声を出して楽しむコンサートがあったり、水を楽器として使ったり、汽車の音や人の声をサンプリングして取り入れたり。
さらには最後まで楽器を弾かない楽譜や639年かけて演奏される曲まであると知って驚きです。クラシック音楽の概念が覆りました。
ネオ・クラシック
>>この商品の詳細を確認する
たまたまテレビ番組でやっていた特集に見入って知ったネオクラシック(=ポストクラシック)なるもの。
正統派のクラシックをベースにさまざまなアレンジを盛り込んだ新しいサウンドだそうで、いわゆる現代的なクラシック音楽です。
でもそれって音楽だけじゃなくインテリアにも存在するなぁと考えてみたり(すぐに家具に結びつけようとするあたりは、もはや職業病です)。
伝統あるデザインを現代的にリデザインしたオリジナルプロダクトを生み出す、まさにインテリア界のネオクラシックといえるブランドがあります。
1976年に創業した英国ブランド、HALO(ハロ)。もともと取り扱っていたアンティーク家具にユニークな発想を加えたリプロダクト品の製作をスタートさせます。
その代名詞のひとつとして長く定番に君臨するのがこのカラフルなパッチワークをまとった「アンチェア | ANNE CHAIR」です。
ベースはもちろん、イギリスの伝統的なパーソナルチェア。背面から繋がるアームの形状やボタン留めされた背もたれ、キャスターのついた脚部など、クラシカルなデザインがそのまま継承されています。
もしこれがフルレザーだったら、きっと重厚感に溢れる佇まいだったでしょう。そしてもしこれが単色のファブリックだったら、気品に満ちた佇まいだったでしょう。
ピンクやパープルを基調としたパッチワークが鮮やかに映えるアンチェアの印象は、ポップでモダン。さらにベルベットの光沢ある質感により上品さをまといます。
しかも、ふっくらとした座面は見た目の通り座り心地も抜群。適度な反発と柔らかな肌触りは、いつまでもここで過ごせそうなほどの気持ちの良さです。
ややずんぐりとした丸みのあるフォルムに、何かのキャラクターのような(もしくはぬいぐるみのような)可愛らしさと愛着をも感じさせるアンチェア。
きっとそんな親しみやすいところも、もともとのクラシカル家具の概念を覆してくれるのです。
伝統と革新、アンティークとモダンという相反する2つの要素を見事に調和し、表現するハロの1人掛けソファ。これが、ネオクラシカルです。