SEIKO
BELL-MATIC 4006-6000
「時計と靴を見ればどんな人間か分かる」と言いますが、最近はビジネスマンもアップルウォッチの方が多いですね。
ステータスの体現という側面もあった腕時計ですが、それも昔の話になりつつあるようです。私の友人(高給取り)もアップルウォッチの登場によって、マウント合戦から解放されたと言っていました。へぇ~。
そんなわけで、令和の現在では金額ではなく機能やデザインで腕時計を選ぶ、というのが一周回ってナウいのではないでしょうか。
レトロフューチャーな70sセイコー
日本が誇るキングオブ時計"セイコー SEIKO"のビンテージ品が入荷しました。
セイコーと言えば銀座でひときわ目立つ時計台。都会の象徴たる銀座の一等地で光り輝くロゴは、海外からの旅行者へのアピール力も相当なものでしょう。そういえば世界のオオタニサンが広告されてましたね。
こちらは1970年代後半頃の『ベルマチック BELL-MATIC 4006-6000』というモデルです。
なんといってもドーム型の大きなケースに目が行きます。UFOのようなスペーシーなフォルムは、70年代のデザイン業界を席巻したスペースエイジの影響も感じさせます。
個人的には赤の差し色がカワイイと思っています。この矢印のようなものは、アラームの起動時間を設定するダイヤルなのです。このアナログな見た目でアラーム付とは恐れ入りました。だから名前も"ベル"マチックなんですね。
リューズは2つしかありませんが、各機能が効果的に配置されているのも驚き。
3時のリューズではアラームの巻き上げ、カチッと引き出してアラーム時刻の設定、さらに引き出して時計の時刻設定となっています。
2時のリューズはプッシュするごとにカレンダーの日送りができ、引き出すとアラームがオンになります。止めたい時はここを押し込んで戻します。
アラームは3~4秒ほど微振動とともに鳴りますが、自分が気付く程度のうるさすぎない良い感じの音量です。レトロなジリリリという音も味わい深くて良いですよ。
今回入荷した個体はブレスレットタイプのベルトに交換されていました。不思議なデザインですが、全体の世界観的にも悪くない気がします。カジュアルにアクセサリー感覚で取り入れてみるのがよろしいかと思います。
ビンテージの腕時計と聞くと敷居が高そうですが、日本が誇るセイコーなら今後のメンテナンスを考えても挑戦しやすいのではないでしょうか。