辻和美
飛び菊 ガラスプレート
手作りならではの風合いと美しい造形が魅力の辻和美さんのガラス作品。
注文から何年も待って入手されている方も多く、その人気は衰えることをしりません。
「日々使う食器でも、大量生産ではなくひとつひとつ手に思いを込めて作ったものには何かが宿っていると思っています。」と辻さんはあるインタビュー記事でコメントされていました。
それは、生活の中で使われるモノを通して、人のよりよい暮らしを支えていきたいという思い。
人の手によって作られるものだからこそ伝わる思い。是非このブログを通して、辻さんの作品に触れてみたい使ってみたいと少しでも思って頂けたら幸いです。
ひとつひとつ手に思いを込めて
(※上記2枚の画像に写っているお品物は全て販売済みです。辻和美さんの取り扱い商品一覧は
こちらをご覧下さい。)
辻和美さんは金沢美術工芸大学を卒業後、カリフォルニア美術工芸大学にてガラス工芸を学び、1996年にガラスデザイン・制作のユニット「factory zoomer」をスタート。
1999年には金沢に工房を設立しており、年に数回のペースで国内は勿論、国外でも展示会を行っています。
カフェや雑貨店、雑誌、インスタグラムなど様々なメディアにも取り上げられ、近年大きな注目を集める人気作家さんの一人です。
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工房開設時から制作している辻さんの代表作、めんちょこシリーズは様々なデザインやサイズ展開があることで知られており、今では350種類まで増えているんだとか。
私が個人的に注目しているのは、ひとつひとつの柄によって付けられているホリホリ、モウモウ、ツブツブ、センセンなどの擬音語・擬態語を使った名前。
子供でも覚えられそうなシンプルで分かりやすい名前ですよね。この可愛らしい辻さんのネーミングセンスに癒されている方も多いのではないでしょうか。
心が和む温かい気持ちにさせてくれるのは、独特の名前も大きな役割を担っているのだと感じます。
現在めんちょこなどのスタンダードシリーズは、金沢にあるショップとギャラリーにて注文を受け付けしていますが、展示会のために制作されたリミテッドシリーズは展示会期中にしか手に入れるチャンスがありません。
ただいま祖師谷大蔵店には、ご縁あってそんな入手困難な辻さんのガラスプレートが2枚入荷しています。
大胆に菊のカットが施されたプレート。これを機に色々と調べてみたのですが、同プレートは2015年頃に展示販売されたもののようで、恐らく透明の切子作品「冬の硝子シリーズ」として発表された中の一点かと思われます。
飛び菊の柄はプレートの他にもめんちょこやロックグラス、ペンダントライトまで幅広く制作され、透明なガラス以外にも色ガラスのタイプも後に発表されています。
クリアなお皿でありながら、光が当たることで生まれる影もお楽しみ頂ける大変美しい作品です。
過去に辻さんの展示を行ったギャラリーの記事によると、辻さんのカットグラスは、カットを粗く施した後、窯に入れる「ファイアーポリッシング」という製法で作られており、一般的な切子のグラスよりもカット部分の質感が滑らかなところが特徴なんだそう。
ガラスの透明感がより強調される仕上がりにより、まるで本物の氷の塊を見ているかのような美しさがあります。
いかがでしたか?辻さんの作品にはひとつひとつ個性があります。
これまでに何度か作品を手に取る機会がありましたが、ガラスなのにここまで温かさを感じるうつわは初めてかもしれません。
ガラス物はどうしても夏のイメージを持ちます。でも、冬の硝子シリーズというシリーズもあるくらいですから、辻さんはきっと冬も楽しめるうつわにこだわって制作されたはず。
何気ない日常の中にこそ取り入れて頂きたい生活工芸品のご紹介でした。辻さんファンの方も、初めて知った方も是非この機会にご検討下さいませ。
辻和美 菊 ガラスプレート 切子 クリア 23.5cm ファクトリーズーマー factory zoomer 入手困難 希少品 現代作家 A ●
辻和美 菊 ガラスプレート 切子 クリア 23.5cm ファクトリーズーマー factory zoomer 入手困難 希少品 現代作家 B ●