特集:イームズ シェルチェアのすゝめ

UPDATE: STAFF:トリス
特集:イームズ シェルチェアのすゝめ

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Herman Miller

Shell Chairs BY Eames

新しい年度、という事は新しい暮らしのはじまり。

元々インテリアが好きで、自分のお部屋の方向性ががっちり決まっている人はともかく(それはそれで羨ましいのですが)、なんかお部屋をカッコよくしたいけどどうしたらよいか、動き出しの一歩をお迷いの方。

安心してください、そんなあなたにお勧めなアイテムがあるのです。

そう、それはイームズのシェルチェア。

 

 

夫妻の願いのひとつ

椅子というのは、当たり前ですが人が腰掛けるもの。なのでいわゆるテーブルや収納家具のように大きな場所を取りにくいアイテムです。

ですが人が座って完成する、寛ぎの姿のために腕を奮ったデザイナーは数知れず。そしてそれはこれからも変わる事はないでしょう。

毎日使い、手に触れる。そんなこだわりのアイテムだからこそ、良い椅子は「ここがイイんだな」という気付きの入り口になってくれるはず。

とはいえ人それぞれの好みもありますので、あまり尖ったアイテムはこのブログには相応しくありません。

「美しく」、「使い勝手が良く」「驚き(選べるバリエーション)がある」。みんなを納得させるそんな椅子・・・そう、それがイームズ夫妻によるシェルチェアなのです。

1948年、MoMAが主催した国際ローコスト家具のコンペティションで入賞しのちにハーマンミラー社から発売されたシェルチェア。

一つながりのシート(背面・座面)を実現するために、軍事技術でもあったガラス繊維入りのプラスティック、FRPを採用する事で、モダンファニチャーの新しい扉を開きました。

ビンテージのあれこれは以前の特集がありますので、ご興味のある方はそちらを是非ご覧くださいませ。

今回は用賀店にある4脚から、違いを見つつご紹介させて頂きます。

ざっくりとはなりますが、シェルチェアは

「アームあり・なし」

「ファブリック(クッション)付き・なし」

「脚部(ベース)の組み合わせ」

のバリエーションがあります。

まずはアームなしの、サイドシェルチェアと呼ばれる2脚から。

アームが付いていない分テーブルに差し込めるかどうかで迷う事が無いので、とても取り回し良くお使い頂けます。

ビンテージ好きならFPRのガラス繊維の表情、そしてカラーリングにこだわるところ。それならクッション無しの方が良いでしょう。

ですが長時間座る事を考える実際的な方なら、クッションありの「アプホルスター」タイプもお勧め。ファブリックにもよりますが座り始めの冷たさが少なく、そしてクッションもあるのでアタリも柔らか。シルエットの良さに変わりが無く、こだわりポイントで選べるのが嬉しいですね。

そしてベースと呼ばれる脚部の違い。今回のサイドシェルは両方同じデザインですが、よく見ると高さが違います。

アプホルスターの方はいわゆるロータイプと呼ばれるもので、小柄な方も使いやすく、そしてお部屋の高さを活かした雰囲気づくりをしやすいメリットもあります。

足先も年代ごとにデザインのディティールが違い、インダストリアルな感じや程良く肩の力が抜けたような感じとそれぞれ雰囲気をプラス。ちょっとした違いですが、確かに違うのだから面白いものですね。

ところ変わってこちらはアームシェルチェア。2脚ともアプホルスタータイプですが、随分と雰囲気が違います。

淡い色味と程よく上品なヘリンボーン生地。そしてグリーン系のミックスカラーが奥行感を感じさせるホップサック生地。

同じ系統の色味なので、サイドシェルも含めて3脚(+α)を並べてみました。

アプホルスターは大体がホワイトかブラックのシェル。今回は中間色のホワイトカラーなので、どんな色味でもバランス良くはまってくれるのが良いところです。FRPだけではなくファブリックの質感も楽しめる・・・なんとも贅沢な仕様です。

そして長年の名作という事もあり、専門業者さんに張替えの相談も出来るのも良いところ。

沢山楽しんだ後は、お気に入りの生地を見つけてみても良いかも知れませんね。

ベースは一番シンプルなHベース、そしてロッキング(Rock = 揺れる)ベースが取り付けられています。

安定感があり、きちんと置く場所に"据える"感覚のあるHベース。シンプルな分シェルの雰囲気に焦点が行くので個人的にお勧めです。

ロッキングベースは少し低めの高さの中に、他には無い居心地の良さがあります。

タイムパフォーマンスが重要とされる今、「(あえて)考えない」という時間にピッタリな1脚。贅沢な時間にご利用下さい。

いかがでしたでしょうか。完成された美しいシェルからその脚部まで数えきれないくらいの選択肢を持つ傑作、シェルチェア。

逆に言うならば、同じ組み合わせに出会う事が難しい椅子でもあります。もし自分の心の琴線に触れる1脚に出会えたなら、お手元で使いながら楽しむ事をお勧め致します。

なんとこうして紹介しているうちにSOLDになるものもチラホラ。用賀店の他にもいろいろな1脚がございます。どうぞお早めにご検討下さいませ。

用賀店だけではなくインプション全体でもプッシュしているシェルチェア。お買取りも頑張らせて頂きますので、楽しんだ1脚を手放そうとお考えの方はどうぞお気軽にご相談くださいませ。次の方へしっかりと繋ぐ、そのお手伝いをさせて頂ければ嬉しく思います。





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