CASALA

Casalino arm chair

1960年代より全世界中の視線を集めることとなった、ソ連とアメリカによる宇宙開発競争。

人が宇宙へと旅する時代の幕開け。その影響はデザイン界にも大きな爪痕を残し、"スペースエイジ"と呼ばれるジャンルをも生み出した事で有名です。

今回入荷した一脚は、当時の西ドイツで製造された希少なビンテージ品。

必見のアイテムとなりますので、是非この機会にご覧になっていってください。

スペースエイジファン垂涎の一脚。

スペースエイジに見られる特徴は、まさに宇宙船のコントロールルームや、未知の惑星を連想させる、想像や憧れの世界と現実を繋いでいくかのようなデザイン観。

その独特な雰囲気は、スペースエイジを知らない人にとっても"宇宙"を連想させるものである事が一目で分かるほどに、個性と魅力に溢れるアイテムとして多くのインテリア好きを魅了してきました。

こちら「カサラ CASALA カサリノ アームチェア Casalino arm chair」はそんなスペースエイジの中でも知る人ぞ知る名作アイテム。

オーストラリア出身のデザイナーアレキサンダー・ベグがそのデザインを手掛け、現在も復刻製造される等、多くのファンから人気を博しています。

特にビンテージともなれば、スペースエイジファンにとってはコレクション対象として熱い注目を浴びており、高値で取引されている事でも知られる一脚です。

およそ半世紀も前に作られたアイテムの実物がこうして目の前にあるというだけでも、わくわくしてきませんか？

多くのスペースエイジ作品において、このように流動的なフォルム、背座一体の描いたデザイン観での家具製作は数多く行われてきましたが、 こちらは更にアーム下等やベース周りに大胆に空洞が与えられた独特なフォルムが特徴的です。

軽やかながらも生動感に富んだ造形で、彫刻作品のオブジェのような美しさがありますね。

個人的には、この空洞の空き方は「後からくり抜いたもの」というより、「椅子自体が自らこの形に変化していった」といったニュアンスに感じられる所があります。

例えるならば、トトロのねこバスがさつきとメイを乗せる為に、自在に窓の形を変化させた時のような。

なので 周りのフレームは 「ただ造形としてこういう形になった」 というよりかは、「形の変化によってやんわり密度が変わっている部分がある」という雰囲気があり、このチェア一脚の中に、多彩で流動的なエネルギーが各所に散りばめられているイメージです。

実際には "霧" をモチーフにデザインされたそうで、なるほど周りからのアクションによってふわっと穴が開くような渦巻く空気の様子まで、フレームの全ての要素が素晴らしいバランス感で一体となっているデザインであることが伝わってきます。

座ってみると、素材の持つ質感がそのまま活かされた 自然なテンション感。

カンティレバーを採用した近代的な構造でもあるのですが、2本のアームが脚部ベースにかけてしっかりと連動さえているので座っていて安定感があり、しっくりと寛ぐことができる座り心地です。

細部に至るまで滑らかに身体にフィットするので座っていてとっても心地がよく、また何処にも角がないので、お子様が居る場所でも安心してお使いいただけそうです。

なんと言っても、スマートで洗練された作り。樹脂素材でこのようなチェアを実際に製造できたのも、世界随一の技術力で知られるドイツ(西ドイツ)のブランド「カサラ CASALA」であったからこそでしょう。

スペースエイジの中でも彫刻作品的な魅力を持ち、チェアデザインとして説得力を持つ一脚「カサラ CASALA カサリノ アームチェア Casalino arm chair」でした。

今回は、このチェアにぴったりサイズの "シートパッド" が付属しての入荷となりますが、本体のクリーム色とぴったりとマッチするブルーカラーが、爽やかな挿し色を添えていますね。

その形も厚さも 全体のデザインにしっくりとマッチしているので、空間にアイコニックなアクセントを添えてくれる一脚となってくれると思います。

希少な逸品となっておりますが、是非ホームユースから店舗用インテイリアとして。この機会にご検討くださいませ。