天童木工
低座椅子
特有の気品を纏いながらも確立された確固たる意識。
ジャパニーズモダンと呼ばれるそれらは今日も色褪せない魅力を放ちます。
今尚多方面に影響を与え続ける名作たちは日本の巨匠たちが作り上げた魂の結晶。
本日ご紹介させて頂くのはジャパニーズモダンの名作、低座椅子のご紹介です。
和の美意識とモダンなかたち
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渡辺力、柳宗理、水之江忠臣、剣持勇らと共に今日のデザインの礎を創ったといわれる長大作。
本日ご紹介させて頂くチェアも同氏が手掛けた名プロダクトです。
特徴はソリのような形状を持つ脚デザインと曲線を描く背と座の美しいバランス。
印象的な造形と特有の存在感が強い美意識を感じさせます。
背もたれは柿をふたつに切った際の断面から着想を得たそう。
低座椅子のどこか愛らしい、角の無い雰囲気はこの箇所に宿っているのかもしれません。
元々は歌舞伎役者の八代目、松本幸四郎の邸宅の為にデザインした低座椅子。
和室に溶け込み、ゆったりくつろげるこの椅子は特別な一脚として愛されました。
十分な素材感を放つ美しいフレームは天童木工の熟練の技術が表れた箇所。
しなやかに美しく、しっかりと全体を支えます。
細部における完成度と美しい仕上げもこのチェアの魅力。
各接合部はそれぞれのパーツを確りと支え、どこからも金具が見えない作りがなされています。
故に叶えられた360度どの角度から見ても美しい見た目。
天童木工の強い拘りと熟練の技術を感じ取ることができます。
厚みと広さのあるシートは絶妙な傾斜と相まって安心感と安定感ある心地よい掛け心地。
あぐらをかいたり、脚を伸ばしたり、様々な姿勢で寛ぐことが出来ます。
程よい座面高は和室だけでなく、リビングとも相性良く馴染んでくれます。
高いクオリティと心地よさから今でも作り続けられている低座椅子。
今回入荷したのは希少なビンテージアイテムです。
特徴は良質なチーク材が用いられている点。
特有の雰囲気と経年とが融合し、ジャパニーズミッドセンチュリーモダン家具特有の深みと色気を感じさせる一脚に仕上げられています。
他に無い魅力を放つジャパニーズモダンの名作たち。
それらは暗く落ち込んだ戦後の日本に新しい風を吹かせました。
和と洋どちらにも馴染む、柔らかい安心感と新鮮な気品。
美しい心地をもつ名チェアのご紹介でした。