Cassina
LC4 CHAISE LONGUE
日々仕事が高度化する現代において、休息は大切です。
仕事に追われる毎日のなかでは、なかなか身体を休める時間をつくれません。ようやく休日を迎えても、出かけたり用事を済ませたりしているうちに、気づけば「休んだはずなのに、あまり休めた気がしない」と感じることもあるのではないでしょうか。
忙しい日々だからこそ、意識して身体の力を抜き、何もしない時間をつくること。心地よい場所に身を委ね、ただゆっくりと過ごすことも、ひとつの大切な休息なのかもしれません。
忙しい毎日に極上の休息を。

1929年のサロン・ドートンヌで発表され「休養の為の機械」とル・コルビュジエが呼んだ寝椅子、LC4。
独創的かつ革新的でありながら、優美なボディラインを持つこの作品は80年以上経った現在でも世界一有名な寝椅子と呼ばれています。

弓なりに描かれた、しなやかなフレームの曲線。
個人的に、この官能的なフォルムからベラスケスの《鏡を見るヴィーナス》を連想しました。
ヴィーナスの背中から腰、脚へとゆるやかに流れていく身体の曲線に宿る、静かな官能性と優雅さ。
その美しさが、LC4のフレームにも重なって見えます。


「真の休憩マシン」とも評される、LC4の身体に寄り添う設計。
機械的な操作を必要とせず、自らバランスを保ちながら、さまざまな姿勢に対応できることから、座る、もたれる、横たわる。そのときの身体に合わせて、心地よい姿勢を自由に選択することが出来ます。
身体を椅子に合わせるのではなく、椅子のほうが身体の動きに寄り添ってくれるのも魅力。
力を抜いたまま、自分にとって最適な体勢で休める。まさに休憩のために考えられた寝椅子です。

今回紹介する個体は、キャンバス地のナチュラルな雰囲気が魅力の一脚です。
ヘッドレストと足元にはブラックレザーを合わせ、マットな黒のフレームと合わせてキャンバス地の素朴な表情をぐっと引き締めています。
素材のコントラストがありながら、色数を抑えた落ち着きのある佇まい。
主張しすぎないデザインなので、ナチュラルや北欧テイストはもちろん、和モダンの空間にもすっと馴染みます。
置く場所を選ばず、さまざまなインテリアに取り入れやすい一脚と言えるでしょう。

官能的な曲線美と、身体に寄り添う優れた機能性。そのどちらも妥協することなく形にしたLC4は、誕生から90年以上を経た今も色褪せない魅力を放っています。
美しさと機能性を高い次元で両立したその姿は、20世紀の傑作椅子と呼ぶにふさわしいものです。
ただ身体を休めるだけでなく、何もしない時間そのものを心地よくしてくれるLC4。
忙しい毎日にこそ、こんな極上の休息を取り入れてみてはいかがでしょうか。































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