ヴェルナー・パントン Verner Panton ビンテージ ファブリックパネル ~色と形が織りなす空間のアート~

UPDATE: STAFF:こっち
ヴェルナー・パントン Verner Panton ビンテージ ファブリックパネル ~色と形が織りなす空間のアート~

ヴェルナー・パントン Verner Panton ビンテージ ファブリックパネル ~色と形が織りなす空間のアート~

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ファブリックで出会う、パントンの空間芸術

革新的なアイデアと独特な色使いで名を馳せた、20世紀を代表する革新者の一人、ヴェルナー・パントン(Verner Panton) 。「空間は感情を揺さぶる体験である」という哲学をもとに、色彩と素材を駆使して空間そのものの在り方に新しい視点をもたらしました。

今回入荷したのは、そんな氏のビジョンを形にした名門テキスタイルメーカーであるMira-X、Innovation、Maharamより製造されていた、貴重なファブリックの数々。

それらを活用して、空間に気軽に取り入れることができ、氏の思想を日常生活の中でもっとも身近に体感できる「ファブリックパネル」を作成いたしました。
それぞれのデザインが持つ魅力や背景を通じて、パントンの色彩と構成の世界を暮らしの中で楽しむきっかけにしていただければ幸いです。

Mira-X(ミラエックス)

スイスのテキスタイルメーカーMira-Xは、1965年の設立以来、ヴェルナー・パントンと深い関わりを持つメーカーです。パントンはこの会社のアートディレクターとして20年以上にわたり活動。

色彩設計や幾何学的なパターンの精緻な再現に力を注いだMira-Xのファブリックは、まさに「パントンの思想を織り込む」存在と言えます。現在、Mira-X時代のヴィンテージファブリックは非常に希少で、その価値も年々高まりを見せています。

スクエア(1963年)

1963年にデザインされた「スクエア」は、パントンの代表作のひとつ。幾何学的な正方形が整然と並び、シンプルながらも色彩と構成に巧みなリズムが感じられます。氏が開発した「マルチカラーシステム」に基づいた8色の異なる色彩が、絶妙なバランスで構成され、視覚的な心地よさと空間への馴染みやすさを両立。

穏やかで優しいトーンのカフェオレカラーが、シンプルな空間にも温かみを添えてくれます。様々なサイズのパネルを作成しておりますので、飾る場所に合わせてお選びください!

フィオリ・スター(1975年)

1975年に発表された「フィオリ」シリーズの「スター」。代表的なスクエアやサークル、カーブなどと比べて製造されていた年数が短く、現存する数の少ない希少なシリーズです。

放射線状に広がる小さなドットが、万華鏡を覗いたような美しさ。有機的な曲線と幾何学的な形状が絶妙に調和し、空間に奥行きと動きが生まれます。

Innovation(イノベーション)

デンマークのイノベーション社は、ヴェルナー・パントン存命中に彼のデザインを手がけた数少ない製造メーカーのひとつ。パントンが手がけたデザインを忠実に再現したテキスタイルは、当時の空気感をしっかりと纏い、現在ではヴィンテージファブリックとして非常に高く評価されています。

ジオメトリ(1960年)

1960年に、ノルウェーのホテル「アストリア」のために設計された「ジオメトリ」は、パントンの代表的なデザインであり、非常に高い知名度を誇ります。1:4:9の比率で配置された正方形の中に円が描かれ、色彩が交互に現れることで、視覚的なリズムと美しさが際立ちます。

ビビッドなオレンジ、落ち着いたグレー、モダンな白黒の3タイプ。これらはミッドセンチュリーからレトロデザインに至るさまざまな空間に自然に溶け込みます。

Maharam(マハラム)

ニューヨークの老舗テキスタイルメーカー、Maharam社は、パントン没後に彼の1960〜70年代のアーカイブを基にファブリックを復刻・再構成しています。現代的な技術と感性を融合させたファブリックは、商業空間のみならず、住宅空間にも取り入れやすい高品質なアイテムとして再評価されています。

ジオメトリ(Maharam復刻版)

Maharam社により復刻されている「ジオメトリ」。こちらは既に廃番となっており入手困難なオレンジのカラーです。

二重織り(ダブルウィーブ)の技法により、立体感と厚みのある質感が特徴。

イノベーション社版とは異なる魅力を持ち、光の当たり方や見る角度によって、豊かな変化が生まれます。ヴィンテージの美しさを保ちつつも、モダンインテリアにぴったりなアイテムです。

 

パントン以外のビンテージファブリック

パントン以外のビンテージファブリックも入荷しましたので、ここで一部をご紹介します。これらもまた、ミッドセンチュリーデザインの素晴らしさを感じさせる逸品です。

 ・アレキサンダー・ジラルド「Azalejos(アゼレホス)」

1972年にデザインされたジラルドデザインのシルクスクリーンプリント。ドミノパターンが特徴で、メキシカン・コットンを使用した両面楽しめる逸品。こちらはパネルではなく、ファブリックのままでお楽しみいただけます。

・アレキサンダー・ジラルド「Numbers(ナンバーズ)」

1960年にデザインされたこちらは、ジラルド氏の色彩理論とタイポグラフィの探求を表現した作品で、ハーマン・ミラーから1960〜69年に製造されました。

・TIMOファブリックス by ケーススタディショップ「SHELL(シェル)」

ケーススタディショップがTIMOファブリックスに別注した「シェル」。イームズシェルチェアをモチーフにした1960年代のミッドセンチュリーデザインを象徴する希少な一枚です。

最後に

空間のあり方をまったく新しい視点でとらえ直したデザイナー、ヴェルナー・パントン。氏のテキスタイルには、色と形を通して見る人の気持ちに強く働きかけてきました。
今回ご紹介したファブリックパネルは、その思想を日常の中で楽しめる貴重なアイテムばかり。

壁やちょっとしたスペースに飾るだけで、インテリアにリズムと奥行きが生まれ、小さな空間にもアクセントを加えることができます。

ミッドセンチュリーデザインの奥深さを感じさせてくれるファブリックの一枚一枚が、デザインの歴史と思想を今に伝え、暮らしの中に新たな視点をもたらしてくれます。

お気に入りの一枚を見つけて、暮らしに彩りとインスピレーションを加えてみてください。

*各店舗に振り分けて販売しておりますので、商品の在庫状況や詳細につきましては担当店舗に直接お電話下さいませ。

ヴェルナー・パントン Verner Panton ビンテージ ファブリックパネル ~色と形が織りなす空間のアート~