月刊インプション ~9月号~

UPDATE: STAFF:ふじこ
月刊インプション ~9月号~

月刊インプション ~9月号~

UPDATE: STAFF:ふじこ

Monthly Catalog - September

建物の入り口から階段、廊下と続く自宅の玄関ドアを開けるまでの道のりに、期間限定のトラップがたくさん仕掛けられています。 どんな家に住んでるんだ!と思われた皆さん。トラップ=蝉です、はい。「もう動けないよ」と言わんばかりにひっくり返っていたかと思ったら、通りかかるその瞬間、右往左往に飛び回るあの卑怯な作戦にいつも引っかかります。 怖くて前に進めない感じは、まさにお化け屋敷。だったらいっそ“ セミ屋敷 ”なんて作ってみたら、繁盛するのでしょうか? …と、何を書いているのかといいますと、夏も終わりますねという話です。まだまだ暑い日は続きますが、風物詩的なトラップを楽しめるのは残りわずかというわけです。 秋の足音が聞こえてきたら、インテリアも秋支度。その準備のために、月刊インプションを参考にしていただけたらな、なんて。今月もインテリアを充実させる珠玉の逸品たちをチョイスしてみました!どうぞ最後までご覧くださいませ。 ※既に販売済の商品も含まれます。予めご承知おき下さいませ。 [toc]

巨匠の家具を嗜む

家具界において、その名を馳せるデザイナーの数々。皆さんの中の“ 巨匠 ”といえば、誰ですか?思い浮かべたそのデザイナーがこの中にいたら、ともに暮らすそのタイミングかもしれません。

Bruno Mathsson|ブルーノ・マットソン

スウェーデンの巨匠、Bruno Mathsson(ブルーノ・マットソン)。天童木工でもお馴染みの彼は、日本文化を知り尽くしたデザイナーでもあります。“ 座る ”ではなく“ 入り込む ”座り心地をぜひ味わってみて下さい。

Pierre Paulin|ピエール・ポラン

誕生から約70年。フランスの巨匠、Pierre Paulin(ピエール・ポラン)が手掛けた「F031 デスク」は、1956年より今なお愛され続ける幻のデスクです。というのも、オリジナルが製造されたのは10数年間のみ。METROCS(メトロクス)より正規復刻されたプチデスクもまた特別な一台なのです。

Hans. J. Wegner|ハンス・J・ウェグナー

チェアやソファを取り扱うことが多い、デンマークの巨匠、Hans Jørgensen Wegner(ハンス. J. ウェグナー)の作品。なので、今回のテーブルとデスクはインプション初入荷!となりました。まだ見ぬ彼のデザインとの出会いが、これからも楽しみ。

Jasper Morrison|ジャスパー・モリソン

世界各地を転々とさまざまな国でデザインを手掛けるJasper Morrison(ジャスパー・モリソン)は、イギリス生まれの巨匠。家具だけにとどまらない彼の魅力は、なんといってもミニマルなそのデザインです。

椅子に夢中!

惜しくも上記の巨匠カテゴリーには漏れてしまったけれど、紹介せずにはいられない名作椅子たち。どどん!とまとめてご覧下さいませ。

フレデリシア|J39

ご存知、Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)デザインのチェア「J39」。大大ベストセラーの人気を誇る、“ 北欧の定番 ”が6脚同時入荷!と思いきや、怒涛の勢いで即SOLD OUTとなりました。さすがはピープルズチェア(皆の椅子)。

秋田木工|スツール No.202

通称・剣持スツールでおなじみ、剣持勇の名プロダクト「スツール No.202」。中でもラタンの座面は、1963〜1987年まで生産・販売されていた希少モデルです。どこかレトロな佇まいは、この編み方に秘密があるのかも?丸の羅列…カゴメ編みというそうです。

ハーマンミラー|LCM

Living Chair Metal legで「LCM」。1950年代初め頃のビンテージの一脚が入荷しました。今にも歩き出しそうな脚部が、とっても可愛く見えてきました。なんて、名作チェアに失礼でしょうか?Eames(イームズ)夫妻、ごめんなさい。

グラフ|プランクトンチェア

クリエイティブユニット、graf(グラフ)の定番チェアとなった「Plankton chair(プランクトンチェア)」。板座面とファブリック座面がたくさん揃いました。ここまで紹介した名作たちにも引けを取らないミッドセンチュリー感!今ならゲットできるかもしれません。

今月のピックアップブランド

やってまいりました、ピックアップブランドコーナー!今月の代表は、この4ブランド。実際のところ、ピックアップしなくても良いくらいの人気者たちですので、どうぞお見逃しなく。

Fritz Hansen|フリッツハンセン

Bテーブル スーパー楕円 ホワイト アントチェア 組み合わせてみました! 末席を作らない“ 民主主義のテーブル ”とすっきりと長い脚をもつスタイル抜群の“ ありんこチェア ”を組み合わせると、こうなります。さすがはArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)で繋がるデザイン。相性ぴったり(もちろん、単体ごとでも素敵です)!

G-PLAN|ジープラン

さて、月刊インプション登場回数はたぶん上位のG-PLAN(ジープラン)。もうおなじみですが、皆さん、バックスタンプ(刻印)に注目したことはありますか?製造年によってスタンプだったりシールだったり、デザインも少しずつ異なります。ぜひ楽しみ方のひとつに加えてみて下さいませ。

TRUCK FURNITURE|トラックファニチャー

先月号に引き続き、ピックアップに見事に選ばれたTRUCK FURNITURE(トラックファニチャー)。なんといってもオススメは「SUTTO(スット)デスク」だったのですが、こちらは既に売約済となりました。このブランドだけは本当に早いもの勝ち。

Y.M.K|山川ラタン

ラタンの名をもつ家具メーカーの代表格、山川ラタン。その名の通り“ 籐 ”を専門に扱っています。現在でも全行程が手作業で行われているのだから、その品質には信頼しかありません。籐家具のエキスパートが作る“ 和のクラシカル ”を味わってみませんか?

a lot of !! ~大量入荷~

カンカン照りの空の下、流れ出る汗を拭いながら作業をした今年の夏の思い出。といえば、大量入荷アイテム!たくさん並ぶそのさまは、まさに圧巻です。

BISLEY|ビスレー

赤・青・緑・シルバー・ブラウン。四角い箱を集合させたら、なんだかルービックキューブみたいでした。在宅ワークのお供に、たくさんの方のお役に立てたら嬉しい限りです。

フリッツハンセン|セブンチェア

セブンチェアコーディネート! 和色系カラーのリペイントで生まれ変わった北欧椅子のアイコン的存在、セブンチェア。北欧 × 日本のコラボレーションは、少しだけいつもと違う趣になっているような気がします。特集コラム~和色系カラーでリペイントをしてみました!~では、その成り行きを紹介しています。ぜひご覧ください。

Model Railways|鉄道模型

インプションに鉄道模型がやってきた!これまであまり縁がなかったので、スタッフ総出でてんやわんや…なんて裏話もありつつ。無事に商品として取り扱えてひと安心です。現品限りの現状品販売で、もしかしたらリーズナブルにGETできるかもしれません。

芸術の秋を先取る

まだまだ30度超えの夏日が続きますが、気持ちだけは涼し気な秋に向けて。素敵なアートをインテリアに取り入れてみませんか?

Art Posters|アートポスター

今回はこの2作品をピックアップ!ポップな洋梨と「天才でごめんなさい」のサポーター特典限定エディション作品です。たくさん絵を飾ってご自宅でプチギャラリーなんて、ちょっとだけ憧れませんか?

M. Shoji|盛永省治

立体で楽しむアート作品、現在のイチオシはなんといってもコレ!木工作家・盛永省治(Shoji Morinaga)さんのウッドベースです。無垢の木の経年変化も作品の一部。変わりゆく姿も“ アート ”というわけです。

Glass|ガラスアート

イッタラバード Birds by Toikka イッタラ & ヌータヤルヴィ Pokaali 先月初旬から開催していた「Birds by Toikka の小さなオンライン展覧会(コラムはこちら)」はご覧いただけましたでしょうか?50羽を超えるバードが集結した様は、鳥肌モノでした(鳥だけに)!さらに、「Pokaali(ポカーリ)」という名のガラスゴブレットもお目見え中。美しいガラスの世界をご堪能ください。

照明の季節がやってきた?

秋冬が近づくと、なぜだか照明の温かみが身にしみるように感じます。そんなあったかいライティングが、見つかりますように。

ANGLEPOISE|アングルポイズ

英国デスクライトの最高峰、ANGLEPOISE(アングルポイズ)。クラシックと現代を融合させたモデル「Type75」が勢揃いしました。実はテレビや映画でも度々登場する人気者。登場シーンを探してみるのも新しい楽しみ方?かもしれません。

Louis Poulsen|ルイスポールセン

照明を大切にする暮らしのお手本は、やっぱり北欧です。そして、北欧の照明ブランドといえば、やっぱりLouis Poulsen(ルイスポールセン)は外せません。おなじみの「PH5」の限定品を筆頭に、今ならバリエーション豊かなラインナップをご覧いただけます。

Others|その他

スタイリッシュな洗練されたデザインの照明もいいですが、そこにあるだけでアートになる!そんなオブジェ的なライティングも、見逃すわけにはいきません。明かりとともに放たれる存在感。それは唯一無二。

変わり者、登場。

先月の月刊インプションでも“ 家具に見えない家具 ”を紹介しましたが、今月もちょっと変わったアイテムが入荷しました。使い方を考えるだけで、ワクワクしちゃいます。

JAL|ミールカート

名前の通り、食事を運ぶためのカート。飛行機の中で使われていた珍品です。なかなか配膳用に探していたという方はいないかと思いますが、お家で自分流のアイデアで使いこなしていたら一目置かれる、そんなかっこいいアイテムです。

Cassina IXC.|エアフレーム 30092

超超超ビッグなデスクが登場しました。エグゼクティブって幹部や重役の意味もありますが、“ 実行力のある ”って意味もあるんですって。このデスクで仕事をこなす=エグゼクティブ気分が味わえるのかもしれません。

“木”を味わう

無垢材の家具を選ぶ、というのは贅沢な選択でしょうか?匂いや肌触り、杢目を楽しみながら、自分だけの家具に仕上げていく経年の変化…うん、これはけっこう贅沢かも。

SERVE|サーブ

まずは色白さん。イタヤカエデという木で作られています。英語にすると“ Japanese Maple ”。北米産のメープルよりも狂いが少なく強いんだとか。さらに、杢目がすこし複雑みたいです。ちなみに、樹液を煮詰めるとメープルシロップに。安心して使える家具です。

WOOD YOU LIKE COMPANY|ウッドユウライクカンパニー

こちらは少し色黒さん。素材はウォールナットです。銘木と唱えられる木材で、艶のある落ち着いた色合いが他にはない魅力。そして何より外からの衝撃に強いので、家具にも建材にもひっぱりだこというわけです。いろいろ含めて、価値がある家具なんですね。

チーク材なら、北欧ビンテージ!

木を味わうといえば、忘れてはならない木材がもうひとつ。そう、チーク材です。そしてチークといえば北欧家具。たくさん集まっていたので、国別に分けてみました。

CADO|カド

とその前に、チーク材を用いた北欧家具の先駆け的存在。元・France & Son(フランス&サン)社。といえば?…CADO(カド)社です。これまでインプションでは片手で数えられるくらいの数しか出会っていなかったのに、ひと月に2点も入荷するなんて!盆と正月が一緒に来たくらいの衝撃です。

Sweden|スウェーデン

先日の店舗ブログでおが茶が、「スウェーデンの家具はデンマークよりも、少し柔らかくて優しい印象を受ける」と書いていたのですが、その意見に賛成!です。ここが、みたいにうまく明確には説明できないのですが、空間を包み込んでくれる“ 包容感のある家具 ”といったイメージです。

Denmark|デンマーク

対してデンマークの家具はというと、スウェーデンに比べると力強くて1点だけでも存在感を放つイメージ。スウェーデンが“ 柔 ”なら、デンマークは北欧家具の“ 剛 ”担当という感じです。この印象、皆さんにも共感いただけたら幸いです。

Others|その他

北欧がどの国々を指すかは諸説ありますが、デンマークとスウェーデンの他にノルウェー、フィンランド、アイスランドが北欧理事会に加盟しているそうです。ストッケやエコーネスに代表されるノルウェーは実用的で快適、フィンランドは家具より雑貨、アイスランドはブリティッシュ寄りなんて勝手なイメージだけ、とりあえずお伝えしておきます。

あとがき

これまでの月刊インプションを振り返っていたら、“ まえがき ”が季節のエピソードばっかりということに気がつきました(そして、今月も例に倣って季節の話)。 毎月ご覧いただいている方は、きっと「そうだそうだ」と頷いていらっしゃるはず。もし「そうなの?」と思った方は、ぜひバックナンバーものぞいてみてください(実はホームページに月刊インプションのボタンが加わり、ご覧頂きやすくなりました!)。 そして来月に向けて、インプションのスタッフ全員を巻き込んだ新たな企画を進行中!他にも何やらいろいろ楽しい企みがあるとかないとか…決まり次第公開いたしますので、お楽しみに! 次回も充実した内容をお届けできるますように、とたくさんの入荷を待ちわびながら9月号はお開きです。今月も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
月刊インプション ~9月号~