月刊インプション 10月号 ~ スペシャルなアイテムとの出会い。 ~

UPDATE: STAFF:ヤマ
月刊インプション 10月号 ~ スペシャルなアイテムとの出会い。 ~

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Special issue – October

スペシャルなアイテムとの出会い

残暑から解放され、心地よく過ごしやすい季節となりました。 本当であれば今月号は「可愛いウッドオブジェ」だったり、「秋色の家具集」だったり、秋の季節を感じるそんな特集を組みたかったのですが、ここ最近珍しいアイテムが嬉しくも一気に集結しまして。 これは特集しなければ勿体ない!というわけで、今月号は「スペシャルなアイテム」特集に。スタッフも入荷にびっくり!なスペシャルアイテムをお届けします。 どうぞ最後までご覧くださいませ。 ※既に販売済の商品も含まれます。予めご承知おき下さい。 [toc]

次の入荷はいつになることでしょうか。

ゼニス × ハーマンミラー|1st アームシェルチェア

ファーストというだけでも珍しいのに、その中でもさらに希少なロープエッジタイプのアームシェルチェアが!雑誌で見たことはあったのですが、まさか現物をインプションで見ることが出来るなんて。当時高価であったプラスチックの使用を抑えるため、シェルは薄く、代わりにグラスファイバーを多く使用。その量はセカンド以降と圧倒的な差があり、時代を感じるそんな背景にもコレクション欲をそそります。イームズファン憧れの1脚です。

カールハンセン&サン|CH27

現在、カールハンセン&サンから販売されているウェグナーの『 CH25 』。その元となったのが1949年にデザインしたこちらの『 CH27 』です。ラタンの張地と上部の耳が印象的なフォルム。CH25はCH27の継承モデルというものの、このデザインはオリジナルだけ・・・。なにより、ウェグナー作品はCH27とYチェアから始まったという、この椅子が持つストーリー性にも惹かれてしまいます。

ヨハネスハンセン|JH-701

ウェグナーの『 JH701 』。現在はPP Moblerにて復刻販売されてますが、こちらは名前からも分かる通り、1960~70年代に製造されたJohannes Hansen社製です。またもオリジナルです。現行と比べ、JH701のほうが笠木の中心部が若干狭く、ハーフアーム部分も薄くシャープなフォルムに。そして、十字型の「契」にはローズウッド材を使用。本当に僅かな違いですが、ファンからしたらやはりこういった細かな違いも堪りません。

ハーマンミラー|プラットフォームベンチ

1946年に発表されたミッドセンチュリー期を代表するプロダクトのひとつ、『 ネルソンプラットフォームベンチ 』。両端に見られるフィンガージョイント結合は圧倒的な強度を誇ると共に、杢目・色味の違いによって生まれるコントラストが効いた見た目にも美しいベンチなのです。

アルテック|マドモアゼル チェア

ピルッカシリーズに通ずる軽やかな脚元を持つ『 マドモアゼル チェア 』。デザインはそう、イルマリ・タピオヴァ―ラによるものです。ハニーやブラウンの自然を感じさせるピルッカとは違い、真っ白な塗装がなんともラグジュアリー。見た目の洗練さに反して、傾斜した広めの座面、高さのある背もたれによってゆったりと心地良くお座りいただけます。(ムートン被せて横向きになって座ったら寝てしまいそうです)

フリッツハンセン|スワンチェア

アルネ・ヤコブセンによる『 スワンチェア 』。当店入荷後にマハラム社のMODE生地に張替を行いました。青空のような爽やかなブルーによって、アイコニックなフォルムをより際立たせ、コンテンポラリーな景観を生み出しています。かなりイイ組み合わせです。

ヨハネス・アンダーセン|UFO テーブル & チェア

まるで「家具の彫刻家」、ヨハネス・アンダーセンによる『 UFOテーブル 』と『 ダイニングチェア 』。個性的で造形的なフォルム、つい撫でまわしたくなってしまいます。まるでオブジェ?かと思うほどの美しいシルエットと、ちょっと驚く価格に、身がシャキッとしてしまいます。

ドムス|ウォールランプ

これは初めてみるアイテム!可動式のアームが大きな特徴のドムス社 チーク材ウォールランプです。アール型のフレームに、混毛ウールの半円シェード。素敵という言葉しかでてきません。ほわっとした灯かりでヒュッゲな時間を楽しんでみてはいかがでしょう。

デンマークビンテージ|ビューローデスク

私の中で憧れの家具ナンバーワン、ライティングビューローデスク。物が仕舞えて、ちょっとしたディスプレイもできて、書き物もできる。さらに上記の2つはミラーもついているので、お化粧もできる!あれ、これ一つで何役?

ハスレヴ|ネストテーブル

デンマークの老舗家具メーカー、ハスレヴのネストテーブです。気品のある脚、完璧な直線のライン。このテーブルだけ見ると身が引き締まる気がしますが、実際に使ってみるとどうでしょう、柔軟性のある、なんて使いやすい家具ではありませんか。

北欧ビンテージ|ちょっと変わったテーブル

左:キューブネストテーブル 右:ローズウッド サイドテーブル メーカー・デザイナー不明なお品物な珍しいテーブルも入荷しておりました。ネストテーブルと言えば、大きいテーブルの下に小さいテーブルがある、これが普通だと思うのですが、左写真のネストテーブルは、4つのテーブルをベースの骨組みに差し込む事で、1つのボックスになるなんともユニークな構造。右写真のサイドテーブルは1つのボックスに折畳みのテーブルが3点も収納されています。収納するボックスもサイドテーブルになるところが中々にイイです。

ジョセフ・アルバース|ネスティングテーブル

デザイン学校バウハウスで学んだ、ドイツ出身の美術家ジョセフ・アルバースによる『 ネスティングテーブル 』。サイドテーブル自体はシンプルな構造・フォルムではありますが、ジョセフ・アルバースの芸術的な色彩感覚によって、ここまで惹かれるものに変わるなんて。

カルテル|KD27 ランプ

アスタルテ|ラウンド コーヒーテーブル

左:カルテル KD27 右:アスタルテ ラウンドコーヒーテーブル 1960〜70年代に登場したスペースエイジデザイン。奇抜で独創的に溢れたいい意味で家具のイメージを覆す様なプロダクトの数々は今見てもワクワクした気持ちにさせてくれますね。

ヴィトラ|イサムノグチ テーブル

イサムノグチによるコーヒーテーブル。アート作品を思い起こすような鮮烈な形状の立体的なベースが、彫刻家でもある彼の哲学が顕著に表れています。リプロダクト、ジェネリックの多いこちらのテーブルですが、ベースの力強さ、ガラス天板縁の丁寧な加工技術、やはり本物を見ると全然違います。

渡辺力|ヒモ椅子 & 安楽リキ椅子

渡辺力による珍しいチェアも2脚同時に!彼の名を一躍有名にした1952年発表の処女作『 ヒモ椅子 』は戦後の物資不足という状況下でも快適な椅子を、という考えから生まれたもの。20世紀の家具デザインを語る上でも重要なマスターピースとなり、ローコストなチェアが今ではハイプライスなチェアとなってしまいました。BC工房によって手掛けられた『 安楽リキ椅子 』もまた、流通の少ない希少なプロダクトです。

イッタラバード|スレヴィ

2016年にスコープとの別注で生まれた新種(新デザイン)の『 スレヴィ 』。ぽってりとしたボディは清々しいブルーの美しいグラデーション。ロリポップのような尾が光に当たるとキラキラと反射してより一層美しく、決して大きなサイズではありませんが、そこに1羽置くだけで抜群の存在感。オイヴァ・トイッカのガラスウェアはどれを見ても感動的です。

メトロクス|F061 サイドボード

ピエール・ポランによる『 F061 サイドボード 』。引き出しや脚のデザインから見ても分かるようにF031( プチデスク )と同じシリーズとなります。ただでさえ、先進的なミニマルデザインが格好良いのですが、実際に設置した時の格好良さはひとしおです。

シカデザイン|R65 スツール

これは個人的にピックアップしました。シカデザインの『 R65 スツール 』。一度テレビで観たときから惹かれ続けているアイテムです。オットマンとして使ってもいいし、トレイを置いてサイドテーブルとしても使えそう。見る度かわいいなあ、とつい言葉が漏れます。

さいごに

長いお付き合いありがとうございました! 最近のインプションの入荷は取り扱ったことの無い本当にびっくりするスペシャルなアイテムばかり。そういったアイテムに出会えることもインプションの楽しさであり、喜びであり、なによりお買取りのご相談をインプションにしていただけたということがとっても嬉しいです。ありがとうございます。 インプションでお取り扱いするジャンルは現行ブラントからビンテージ、そして家具から食器や雑貨と、非常に幅広いですが、価値あるアイテムをしっかりと見出して、愛情を持ち、その価値をまた別のお客様へ繋いでいけたらと、思います。
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