おこもり日の過ごし方①-本を読む-
思いがけず、家の中で過ごす時間を余儀なくされることとなった毎日。 世間の動向に気持ちが滅入ったり、ストレスを感じたりすることもあるかもしれません。でも、これはきっと“ おうち時間 ”を見直すいい機会。もしかしたら、インドアの過ごし方をもっと楽しめるきっかけになるかもしれません。 もちろん、“ 暮らしを楽しむ ”方法は人それぞれ。手の込んだ料理を作ってみたり、録りためた番組を一気見したり、いつもより丁寧に掃除をしてみたり、なんて考えてみるとやりたいこと・できることって案外でてくるものです。 あ、それからお気に入りのチェアやソファに腰かけて、何なら床に寝っ転がって、本を読むというのも名案かもしれません。 というわけで、そんな“ おこもり日 ”を過ごすための特集を。テーマは「読書」です。 [toc]インテリアにまつわる本
L'UTOPIE DU TOUT PLASTIQUE & ELLECTRONIC PLASTIC
最初を飾るのは、「wrote by インプションで歳が上から2番目のおじさん」でおなじみ(?)のインプション部長・アベカワの“ 俺のバイブル ” ×2冊!recommended by アベカワ
(左上)数十年前、あらゆる“ モノ ”の情報を知る手段がインターネットではなかった時代。スペースエイジについて有名なアイテムの情報は手に入れられても、「もっと詳しく知りたい」は叶えられられなかったんだそうです。そんなときにイギリスの書店で出会ったこの本。「うぉぉー!!!」と狂喜乱舞して購入したという熱い思いがこもった一冊です。 (右下)当時は子ども心をくすぐるハイテク集、現在は大人が懐かしむローテク集。1970-80年代の世界の歴代レトロゲームが一堂に会したこちらの本は、時代が変わっても楽しめる一冊です。眺めているだけで笑顔になる、そして実は勉強にもなる本体デザインとパッケージのグラフィックデザイン。異常なほどのレトロ感は、まさに天才的!です。インテリアとしても注目すべきレトロゲームの世界を堪能してみてはいかがでしょうか?ストーリーのある50の名作椅子案内|萩原健太郎
店舗スタッフでありながら、コラム記事にもたくさん登場するやまずん。彼女のまじめな姿勢が伝わるオススメ本は、コチラ。recommended by やまずん
「可愛いから買っちゃった!」なんてお茶目に話してくれましたが、実は勉強するために購入したというこの本。インプションに入社したての頃は、とにかく代表的な椅子を知りたかったんだそうです。小難しくなくパラパラと読めるので、気軽に勉強できる愛読書。なんだか当時のやる気が目に浮かびます。“ 名作椅子 ”と呼ばれる有名な椅子たち、ちょっと勉強してみようかななんて思っちゃった方はぜひこの本を!とことん、イームズ!& BRUTUS Casa 柳宗理
イームズ大好きスタッフ・ズキさんは、実は柳宗理も大好き!どこまでも深いイームズ&柳宗理愛が伝わるセレクトです。recommended by ズキ
(上)ズキさん曰く、イームズの入門編としてあらゆる知識が入ってくる本。家具のデザインだけでなく、イームズ夫妻が作っていた映像のこと、ハーマンミラーやジョージ・ネルソンのことなど、当時の時代背景も含めて勉強になるんだそうです。イームズファンの方必見!の一冊。これを読めばきっと、もっと好きになるかもしれませんね。 (下)イームズの本と同様に、柳宗理のことが分かるというこちらの本。ただ単に説明するだけでなく、外国人から見た柳宗理など少し変わった視点を織り交ぜて解説されていて、とても興味深かったようです。ちなみに付録についていたミニ本は、読みすぎてボロボロになっちゃったんだとか!柳宗理への情熱が伝わるエピソードです。Advertising Character COLLECTIBLES
祖師ヶ谷大蔵店のフレッシュマン・オカダ君は、レトロアイテムがお好みのよう。可愛くてちょっとだけ渋い本をセレクトです。recommended by オカダ
今の常識では考えられない“ アンビリーバボー ”なぶっ飛んだデザインのおもちゃが大集合!あれもこれも全部欲しくなっちゃうくらいに、とっても新鮮なレトロデザインの世界にどっぷりと浸かれる本は、同時に物欲を爆発させる本でもあるみたいです。「カリフォルニアレーズンが一番好き」と語ってくれましたが、その姿を知るためにはこの本を読まなければ!いけないみたいです。暮らしを楽しむ本
茨木のりこ子の家|茨木のり子
詩人・茨木のり子が好き。その生き方もものの考え方も、強くて柔らかいその感性もすごく好き。そんなウェブ担当・トキのおすすめ本がこちら!recommended by トキ
詩やエッセイとともに自宅の写真を掲載した“ 茨木のり子の家 ”。建築家の夫と実際に暮らした家から感じる生活のスタンスに共感しながら、同氏を身近に感じられる一冊です。ちなみに、庭に植えられたみかんの木が「うちの窓から見える風景と一緒」なところも共感ポイントなんだとか。「のり子の視点をもって生きたい」とまで言わしめるその暮らし方、気になります。翻訳できない世界のことば|エラ・フランシス・サンダース
あらゆる言葉を駆使して店舗ブログを書き上げるスタッフといえば、トリスくん。そんな彼の言葉の知識の源は、もしかしたらこの本なのかもしれません。recommended by トリス
こちらはタイトルの通り、世界中の訳すのがちょっぴり難しいことばを集めた本。例えばインドネシアの「バナナを1本食べる時間」について書かれていたり、ことばからお国柄や土着の文化が学べるなんて、とっても興味深いですよね。可愛らしい装丁から想像できるように、中身も絵本のように易しい一冊。その絵だけでも雰囲気が伝わるので、文字を読まなくても見ているだけで楽しめます。CONTECT & TooLs & ODDS and ENDS
imptionイチのパン好きといえば、スタッフ・フクですが、実はこだわりの道具好きでもあるようです!recommended by フク
道具にまつわる3種類の本たち。ブランドやメーカーに左右されることなく、良いものは良いと知ることのできる本なんだそうです。いわゆる“ 道具 ”って使うことだけにフォーカスされがちではあるけれど、実はそれぞれに詰まったこだわりの数々。実用するアイテムだからこそ使い勝手も見た目もお気に入りを見つけたくなりませんか?カタログのように見ることができる趣味の本、物欲がそそられそうです。American mayonnaise stories|Sho Akiyama
学芸大学店を代表として、満を持して登場するのはおが茶!誰もが知っているあの商品を意外な視点で切り取る本を紹介です。recommended by おが茶
そう、こちらはキューピーマヨネーズの本。といっても商品について書かれているわけではありません。アメリカで制作された同商品のキャッチコピー&ボディコピーに焦点を当てた本なんです。広告でありながら、まるで短編小説でも読んでいるかのごとく、そして古い映画でも観ているかのごとく、頭に浮かんでくるストーリー。直接的ではない言い回しは到底広告とは思えない、懐かしさすら感じられる一冊です。読むための本
MOMO モモ|ミヒャエル・エンデ
恐縮ながら、私ふじこからもおすすめ本をひとつだけ。子どもの頃から大好きな少し哲学的なファンタジー(読み物)です。recommended by ふじこ
児童文学でありながら、生き方や毎日の過ごし方について考えさせてくれる本。“ 時間に追われてせかせか生きる ”のは、灰色の男たちに時間を盗まれているせいかもしれません。と、空想と現実がどこか入り混じったミヒャエル・エンデの世界観。日々の忙しさからつい忘れがちな時間の大切さを思い出させてくれます。きっと、この想像は大人から子どもまで楽しめるはず!冒険者たち - ガンバと15ひきの仲間
修理番・とっつぁんからは、冒険物語を。小さいころに見たことある!という人もいるかも?recommended by とっつぁん
もしかしたら、「読んだことがある!」という方も多いかもしれません。そして、こちらは1970年代に「ガンバの冒険」としてテレビアニメでも放映されていた作品です。最悪最強のイタチに小さなネズミたちが立ち向かうストーリー。絶望にさいなまれながらも希望に向かって歩き出すネズミたちに、時には応援しながら、そして時には涙しながら読み進められること間違いなし!の一冊です。お子さまにもおすすめですよ。見るということ|ジョン・バージャー
ブログでは、紹介するアイテムのさまざまな使い方を提案するユキナ。きっとこれを読んで“ あらゆる視点 ”から商品を見ているのかもしれません!recommended by ユキナ
写真・絵画・彫刻等の実際の作品を例に作者の視点が書かれたこちらの本は、とっても論理的な一冊。一見難しそうではありますが、人によって異なる「モノの視方」を知ることで、自分もまた違った視点であらゆるモノがみられるかもしれません。そう、お店で家具を選ぶときにも今までとは異なるポイントで商品を選べたり…視点を変えるって案外大事なことなのかもしれないと感じさせてくれそうです。父の詫び状|向田邦子
脚本家としても有名な直木賞作家・向田邦子を推薦するのは、同じく修理番のスタッフ、マンチュ。うーん、なんとも渋い!recommended by マンチュ
「まじめな話、僕の育った家庭の匂いがする」なんて、神妙な面持ちで語り始めたマンチュ。読むとなぜだか懐かしくなる本なんだそうです。戦前の人の言い回しが随所に出てくるところも興味深いようで、この思いに共感してくれる人がいたら嬉しい!と話してくれました。夜が更けたころ、手元のランプだけで照らしながらじっくり読みたくなる。そんなイメージが湧く本。じっくりとその世界観を味わってみてはいかがでしょうか。