テーブルウェアフェスティバル2020~暮らしを彩る器展~に行ってきました

UPDATE: STAFF:WEB
テーブルウェアフェスティバル2020~暮らしを彩る器展~に行ってきました

テーブルウェアフェスティバル2020~暮らしを彩る器展~に行ってきました

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テーブルウェアフェスティバル2020に行ってきました

東京ドームで2020.02.2(日)-2.10(月)まで開催の「テーブルウェアフェスティバル2020」に行って参りました。 海外の有名陶器ブランドのコンセプト展示や日本の名窯、新進気鋭の作家ものまで世界中のテーブルウェアが集まる、国内最大級「器好き」垂涎のイベント。 1993年から開催されいますが、WEB担当の私は今回初参戦でした... こちらのコラムでは会場の様子を43枚の写真でたっぷりご紹介します。 [toc]

特集企画

テーブルウェアフェス2020では展示販売、スペシャルステージの他にテーマに合わせて各ブランドやテーブルウェアに造詣の深い著名人によるテーブルコーディネートを楽しめる特集企画が組まれています。 第28回の特集企画は ・美食の国 イタリア~Life with design~ ・「温故知新」彩の器~瀬戸焼~ ・美しきジャポニズム~和と洋のハーモニー~ ・令(うるわ)しき和のうつわ~Traditional Crafts Gallery~(2020スペシャルコンテンツ) ・日本酒とうつわ~National from nature by hand~(2020スペシャルコンテンツ) と5つのテーマになっていました。

美食の国 イタリア~Life with design~

Richard Ginori(リチャード ジノリ)

テーブルウェアフェスティバル2020の冊子の表紙にもなったRichard Ginori(リチャード ジノリ)のオリエンテイタリアーノのテーブル。 デザインを担当したのは「グッチ」のクリエイティブ・ディレクターに就任したアレッサンドロ・ミケーレ氏。アーカイブから着想を得て、カーネーションをモチーフにデザインされました。 カラーバリエーションはなんと10色!伝統的なデザインを踏襲しつつもハイセンスな色使いでモダンな印象になっています。一番好きな色で揃えても、その日によってカラーを使い分けられるよう各色揃えても、ミックスしてカラフルでハッピーなテーブルコーディネートを楽しんでもOKな、親しみやすいけれど他には無い人気のシリーズ。 もちろんベッキオホワイトで揃えたコーディネートも非常にGOOD。格調高いバロック模様はどんなお料理も引き立ててくれますね。

トスカーナ陶器専門工房(Sial Ceramica)

トスカーナ陶器は「リリエーボ焼き」というトスカーナ陶器専門工房(Sial Ceramica)の商品。手書きなのでどれをとっても同じものが無く、南伊の風景に癒されます。

IVV(アイブイブイ)

こちらはインプションでもよく入荷するIVV(アイブイブイ)のテーブル。ガラス器メーカーによるコーディネートは磁器、陶器メーカーと比べて目にする機会が少ないように思います。IVVの器は厚みや質感のバリエーションが豊かで、奥行きある空間が演出されています。

ALESSI(アレッシィ)

大人気のALESSI(アレッシィ)からはワインオープナーで有名な「アンナ」の「Anna Gong フォールディングケーキスタンド」がセンターに配されたコーディネート。左端のトランプが風に吹き上げられたような「La Stanza dello Scirocco フルーツボール」や右端の「Mediterraneo/メディテラーネオ ボウル」もオーガニックでモダンなデザインがアレッシィらしい。 マルセル・ワンダースによる「サーカス」コレクションは2017年発表。 世界限定999個のリミテッドモデルも見ることが出来ました。

MARIOLUCA GIUSTI(マリオルカ・ジウスティ)

イタリア・フィレンツェのデザイナー、マリオルカ・ジウスティの名を冠した同ブランド。ゴージャスなクリスタルウェアのようですが、実は全てアクリル製だそうです。破片が飛び散る心配も無く、ビーチなどでも使えるそうですよ。

ヴェネツィアングラス / Carlo Moretti(カルロ・モレッティ)

こちらはヴェネツィアングラスのテーブル。 同じ並びにあったヴェネチアングラスで作られたカルロ・モレッティのテーブルランプ。参考商品と書いてありましたが、非常に気になります。

MASSIMO LUNARDON(マッシモルナルドン)

MASSIMO LUNARDON(マッシモルナルドン)はかなりユニーク。ロブスターのデカンタはどうやって洗うのか、気になってしまいました...。

美しきジャポニズム~和と洋のハーモニー~

お次はオリエンタルな洋食器と日本のガラス食器による「洋」のしつらえを表現したコーナーへ。

Herend(ヘレンド)

ハンガリーの名窯Herend(ヘレンド)からは2020年4月に発売されるアポニー・グリーンの重箱を中心に「春の集いのしつらえ」のコーディネート。 白地紅梅などオリエンタルなシリーズはゲストに合わせてそれぞれ異なる取り皿がチョイスされ、入り口正面のスペースに別格な空間が広がっていました。

Burleigh(バーレイ)

こちらは英国Burleigh(バーレイ)よりブルーウィローのコーディネート。 先日NHK「世界はほしいモノにあふれてる」の「英国ティー文化をめぐる旅」にて紹介されていたため、現在気になっている方も多いのでは? 「銅板転写」による絵付けが施された「Calico/キャリコ」「Asiatic Pheasants/アジアティックフェザンツ」「Arden/アーデン」「Felicity/フェリシティ」「Regal Peacock/リーガルピーコック」など人気のシリーズの陶器とファブリック製品やナプキンが大量に並んだ販売ブースは圧巻でした。

RAYNAUD(レイノー)/ Pinto Paris(ピント)

藍色、芥子色や漆の質感で和のコーディネートを表現したフランスメーカー。日本の食卓の四季折々をこんな形で演出しては?という各ブランドの提案は新鮮味に溢れ、はっとさせられます。

Noritake(ノリタケ)

ノリタケからは「四季彩舞曲(しきさいろんど)」と 「陶胎漆器(とうたいしっき)」のシリーズ。 漆塗を施した陶器は平安時代まで作られていたそうですが、釉薬技術の発展とともに姿を消したとか。ノリタケは輪島塗の塗師と共に「陶胎漆器」を現代によみがえらせたそうです。 「四季彩舞曲」と写真の「陶胎漆器」のどちらもノリタケの100周年を記念して生まれた特別なシリーズ。

West meets East

各ブランドよりオリエンタルな名作が壁一面に並べられたコーナー。圧巻でした!しかし全貌を撮り忘れてしまいました...

琉球ガラス村

南国感あふれる琉球ガラスのウェア。こちらのセンターにあるワイングラスはグラステイスティングコーナーでの試飲が可能です。

グラステイスティングコーナー

カガミクリスタルより黄色の色被せクリスタルに江戸切子を施したワイングラス「幕襞に四角籠目紋」と共に試飲させていただきました。店頭で眺めることはあっても実際に口をつけて試す...ということはなかなか出来ないですよね。人気コーナーのようで昼過ぎには非常に混んでいたので、早めのご利用がおすすめですよ。

華硝

華硝を代表する最高技術「米つなぎ」は洞爺湖サミット贈呈品に選ばれたそうです。見たことのないモダンなカット、江戸切子の世界も深いです。

島津薩摩切子

島津薩摩切子の二色衣。絶妙な色被せの素材にカットを施す際、色が変化する際(きわ)を見極めて「ぼかし」を表現するためには0.1ミリの誤差も許されないそうです。

廣田硝子

1899年 東京創業の廣田硝子からは大正ロマン感じる「赤のアフタヌーンティー」のコーディネート。 伝統とモダンが融合した「Futachoko / 蓋ちょこ」(写真1枚目左)やお重が気になります。

北一硝子

小樽のガラスブランド北一硝子からは雪景色を落とし込んだロマンティックなウェア。氷のような透明感のある木のオブジェには可愛らしいフクロウが。

スガハラ / sghr

インプションでよく見る若者向けラインとはまた違ったモダンなコーディネート。 エリー、メテオーラ、エクスポネンシャル、アローム。初めて見るシリーズ名が多数で用途も様々。ガラスって色んな可能性を秘めた素材なのですね。

彩の暮らし「おもてなしの食空間」

黒柳徹子さん&田川啓二さん

黒柳徹子さんとビーズ刺繍デザイナーのカリスマと言われる田川啓二さんによるコラボレーション。TOKYO2020オリンピックを楽しむホームパーティがテーマだそうです。ものすごいスタイリングですが、テーブルランナーの使い方など個性的ながら参考になる部分アリ、です。

小倉優子さん

「憧れのテラスガーデン」を表現した小倉優子さん。コーディネートに使用されていたチェアはロイドルームのアームチェアでしょうか?クラシカルな雰囲気と可愛らしさ、エキゾチックなムードなど色んな憧れが織り交ぜられたすてきなコーディネートですね。

展示販売コーナーなどあれこれ

美濃の幸兵衛窯より青釉オーナメントの「バテスト」 それぞれ胸にはスカラベを付けています。 新商品の箸置きにもなるネコのオーナメント...カワイイ! インプションにも1枚だけお取り扱いのあるフローラダニカがこんなに沢山!

ノリタケのムーミン、トトロ

アラビアのムーミンは親しんでいましたが、ノリタケからも出ているのですね。エレガントカワイイです。 そして、スタジオジブリテーブルウェアもノリタケが手掛けているとは。あまりの展示量に疲れて来ていたのですが、「わぁーー」と声がでてしまいました。かわいい...

あとがき

東京ドームにめいっぱい広がるブース。壮観です。会場マップ曰くブースは全部で231。どの展示もお店もこの日のために気合を入れて臨んでおられ、見る側も気合が入りっぱなしでした。テーブルウェアフェスティバル2020は終了しましたが、来年行ってみたいな、という方や出展メーカーの中で気になるところがあった方はぜひHPなどチェックしてみてくださいね。定番をオーソドックスな方法で使うことももちろん楽しいですが、新たな提案や時代に合った新製品に大いに刺激が受けられました。 名前が同じだけでほとんどゆかりの無い土岐市を、トキは応援しています。
テーブルウェアフェスティバル2020~暮らしを彩る器展~に行ってきました