インプションオーナーが行く 名建築探訪記からの出張買取 2022 Part2 直島編

インプションオーナーが行く 名建築探訪記からの出張買取 2022 Part2 直島編

インプションオーナーが行く 名建築探訪記からの出張買取 2022 Part2 直島編

名建築探訪記からの出張買取 2022 Part2 直島編

前回のコラム『インプションオーナーが行く 名建築探訪記からの出張買取 2022 Part1 岡山編』から、時間が掛かってしまいましたが、『Part2 直島編』の執筆が完了しましたのでご覧下さいませ。 前乗り2日目、まずは倉敷から直島へ向かいます。 倉敷駅から岡山駅へ。 岡山駅から電車で直島行きのフェリー乗り場の最寄り駅、JR宇野駅まで向かいます。 ワンマン電車に揺られて景色を楽しんでいたら、あっという間に宇野駅に到着しました。 ちょうど「瀬戸内国際芸術祭2022春」の期間中だったみたく、法被を着た人たちがホームで出迎えてくれました。 直島に入るには検温をし、平熱であればリストバンドを巻いてもらえます。 ちょっとしたフェス気分ですね(笑) 宇野駅のすぐ近くにある、自転車の作品は小沢敦志氏の作品「終点の先へ」。 宇野港などに放置されていた自転車を再生してアートにしたそうです。 アートになった自転車には、かつて宇野駅と四国の高松駅を結んでいた「宇高鉄道連絡船」の名前がつけられています。 自転車の色は当時の船体の色らしいですよ。 人々の足として活躍した「宇高鉄道連絡船」は、明治43(1910)年に運航を開始して、瀬戸大橋が開通した昭和63(1988)年に廃止されました。 当時は、本州と四国の大動脈として、宇野(岡山県)~高松(香川県)の区間で旅客と鉄道貨物を運び続けていたみたいです。

それでは、フェリーに乗って【自然とアートが融合する島】直島へ

駅から出ると、宇野駅自体がアーティスティックで驚きました。 僕はバンド世代なんで、JR宇野駅を見た時の第一声は「布袋じゃん」でした。(笑) こちらの駅舎アートは、2016の作品でイタリアのアート作家、エステル・ストッカー氏が手掛けたそうです。 宇野駅のほかに常山駅、八浜駅、備前田井駅の4駅に施されているみたいですよ。 宇野駅から直島行きのフェリー乗り場まで5分ほど歩きます。 その道中にも、アートが展示されており、楽しみながらフェリー乗り場まで向かえます。 上記右側の写真が、宇野から直島まで行く「四国汽船」さんのアートな船です。 徒歩だけではなく、自転車や車なども乗せられるフェリーですので、レンタカーやレンタサイクルと一緒に直島に向かっても良いかもしれませんね。 フェリーの中にもアート作品が数点展示されており、乗客を楽しませてくれてます。 フェリー内に展示されてる作品を一つご紹介。 河野ルルさんの作品『ちょうちょ』。 河野ルルさんは名古屋在住のイラストレーターで、絵本や壁画の作家さんです。 カラフルな色使いで心が元気になる作品ですね。子どもたちも好きな作品だと思います。 ちょっと河野ルルさんについて説明しますね。 ====================================================== 河野さんは、会社を辞めて長期の旅行に出かけた際に、たどり着いたメキシコで、口座に入ってるお金をほとんど使ってしまったことに気づいて、ホテルのオーナーに宿の壁に絵を描く代わりにタダで宿泊させてもらえないか!と交渉したそうです。 絵を描き終わったらまた次の宿に移動して、メキシコのいろんな壁に絵を描いているうちに、それが楽しくてしょうがなくなって、絵を仕事にしたいと思って日本に帰国して作家活動を始めたそうです。 河野さんは、絵を見ている人が明るく元気になればいい!と思って描いているみたいです。 河野さんの目標は、世界中の孤児院や障害児童施設に絵を描いて、そこにいる子どもたちに喜んでもらうこと。 ====================================================== 是非、叶えてほしいです。応援してます!! 話しは変わりますが、私は新潟県越後妻有地域で開催される「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」が大好きで、数年に一回は必ず行くことにしてます。 ちなみに今年も行ってきます。 前回「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」にお邪魔した際の写真を数枚ご紹介しますね。 上記写真は、草間彌生さんの作品『花咲ける妻有』。まつだい「農舞台」に展示されています。 草間彌生さんの野外彫刻作品は全世界と日本を含めて数ヶ所あります。 その中でも、上記の作品『花咲ける妻有』は、草間彌生さん本人のお気に入りナンバーワンみたいです。 是非、直接現地で拝見してほしい作品です。 続きまして、上記作品は『棚田』。同じくまつだい「農舞台」に展示されています。 イリヤ&エミリア・カバコフ氏の作品です。 農作業する彫刻と自然の風景と詩が融合した壮大な作品です。 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の作品は、一日では周れないほどいろいろな地域に点々と展示されております。 その数はなんと300以上です。 是非、大地の芸術祭のパスポートを購入して、越後妻有の自然と温泉とアートを楽しんで頂けましたら僕も嬉しいです。 パスポートは、各作品の展示近くに判子スタンプがありますので、スタンプラリーとしても集める楽しみがあります。 是非いつかはパスポートをスタンプでいっぱいにしてみたいです。(笑) 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」も自然とアートが融合してて、直島と似てるなー。と思っていたら、やはり直島と同じベネッセホールディングスの「福武總一郎氏」の総合プロデューサーと「北川フラム氏」の総合ディレクターのタッグなんですね。 『アートで地域を元気にする』。 とても素敵です。その行動に感銘を受けます。 僕たちもインテリアで皆様の生活を豊かにしていきたい。良い家具を後世に受け継いでいきたい。捨てる社会を変えていきたい。リユースで日本を良くしていきたい。 その高い志を心に持ち、また頑張っていこう!と思わせてくれました。 では、話を戻します。 15分くらい瀬戸内海の島々を見ながらフェリーに揺られてるとあっという間に直島に到着します。 フェリーの上から、まず出迎えてくれる作品は、誰もが知っている草間彌生さんの作品『赤かぼちゃ』。 説明不要の有名な作品です。 フェリーから降りて、レンタサイクルを借りようと思い歩いて見えてくるのが上部左下の作品、ジョゼ・デ・ギマランイス氏の『BUNRAKU PUPPET』 香川県直島町の無形文化財『直島女文楽』から着想を得た作品です。 『海の駅なおしま』の目の前のレンタサイクル屋さんで、ギア付き草間カラーの水玉模様レンタサイクルを借りて、直島名物の”大将入魂の手打ち”『木の崎うどん』でうどんを食べておなかを満たしてから、上部右下の作品へ。 藤本壮介さんの作品『直島パヴィリオン』 直島町町制施行60周年記念で制作された作品です。 27の島々からなる直島諸島の28番目の島をコンセプトに制作されたそうです。 では、目指すは直島でのメインの場所として考えていた『地中美術館』へ

自転車立ち漕ぎで安藤忠雄建築の地中美術館へ

まず一つ言えるのは、直島に着いて展示を周る行動は、節約せずに電動自転車やレンタバイク、レンタカーやバスで行動してください。 ギア付きの小型自転車では、上り坂が多く過酷です。 汗だくで坂道を立ち漕ぎしての、地中美術館への道は正直きつかったです。(笑) 話しを戻します。 まず、地中美術館で見応えのあった作品は、印象派を代表する画家、クロード・モネ氏の作品。『睡蓮シリーズ』 サイズが大きく、躍動感があり、目の前でこの作品を見れた喜びは大きかったです。 静けさの中に、荒々しいモネの晩年期の筆さばき。 これを見れただけで地中美術館に行った価値はありました。 それくらいの作品です。 もちろん、ウォルター・デ・マリア氏の作品や、ジェームズ・タレル氏の光のアートなどもすごく感動しました。 安藤忠雄建築がその良さを引き立てていると思います。 瀬戸内の景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設された地中美術館。 大半が地下ですけど、所どころに自然光が降り注ぎます。 建築家とアーティストが構想を練ってつくり上げたのが、この『地中美術館』です。 地中美術館内のカフェ『地中カフェ』の海が一望できるテラスで飲むドリンクも最高においしかったです。 その後、上部右側の写真の『李禹煥美術館』や『ベネッセハウス ミュージアム』、『ベネッセハウス ミュージアム ヴァレーギャラリー』などの作品を拝見しました。 気を付けて頂きたいのが、『地中ミュージアム チケットセンター』から『李禹煥美術館』や『ベネッセハウス ミュージアム』に向かう道中は、自転車では入らせてもらえず、バスや徒歩じゃないと通行禁止ですのでご注意くださいませ。 その後は、自転車で左側に直島ダムを見ながら『本村地区』へ向かいます。 本村地区には、『家プロジェクト』や『ANDO MUSEUM』、妹島和世 + 西沢立衛 / SANAAデザインの『直島港ターミナル』があります。 もう夕方くらいになり時間も無くなってきたので足早に高松駅行きのフェリー乗り場に向かいます。 向かってる最中に左手に見えてくるのが下記左側の『直島町立直島小学校』です。 竣工は1970年。 建築家の石井和紘氏が手掛けました。 当時の直島町長の三宅親連氏が構想した直島文教地区で最初に完成した建物です。 安藤忠雄氏が『ベネッセハウス』などの建築を手がける前の直島建築の顔ともいえる建物です。 ちなみに、トップ写真と上部右側写真は『直島町役場』です。 竣工は1982年。 『直島町立直島小学校』と同じく、建築家の石井和紘氏が手掛けました。 1980年代を中心に建設された、ポストモダン建築としても知られています。 このように1970年代から、直島町は当時の直島町長の構想で、現在のアートの島として成長してきました。 そこに、島民の方やベネッセホールディングスの「福武總一郎氏」、アートディレクターの「北川フラム氏」や瀬戸内国際芸術祭のボランティアサポータースタッフの「こえび隊」の方々の力もあり今の直島があります。 アートや建築好き、自然が好きな方は是非一度足を運んでいただきたい場所でございます。 直島で建築やアートでおなかも心もいっぱいになった私たちは、高松港行きのフェリーに乗ってぐっすり寝てしまいました......... 長くなってしまったので、以上でPart2を終了します。 また時間があるときに、Part3を執筆しますね。 お読み頂き有難う御座いました。
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