Kettel&Villadsen
KEVI Chair
あたたかい日があったり道端で花が咲いていたりと、ぼちぼちと春の訪れを感じる今日この頃。
春が近づくとなぜかいつも、服や雑貨など見ても明るいカラーのものにばかり目が行ったり、お料理にも彩りを求めたり。
そんな私の目にすかさず飛び込んできたポップな一脚ご紹介させていただきます!
可愛らしい見た目以上の快適さ
ポップなレッドのカラーが目を惹くこちらの一脚。1958年、デンマークの建築家ヨルゲン・ラスムセンによって誕生したデスクチェア「ケヴィチェア」です。
ひどい腰痛持ちだったKettel&Villadsen社のマネージャーのために作られたデスクチェア。
年代によって製造メーカーが異なり改良に改良が重ねられているため、現行品に至るまで少しずつ違った仕様となっています。現行品は脚が5本あるのに対し、こちらは希少な4本脚のミニマルサイズ。1960~1970年代頃の初期モデルです。
見るからに愛らしいミニマルなサイズ感と目を惹くカラー。
レッドカラーってなんかちょっとハードなイメージを持ちますが、こちらは経年による褪せやペイントの剥がれなどによって、どこか優しくマイルドな印象!
コンパクトにちょこんと佇み、つぶらな瞳でこちらを眺めているようにも見えてきます。 うん、なんともかわいらしい1脚。
いや待て。これはかわいらしさが求められる椅子ではなく、あくまでも機能性が最重要となる「デスクチェア」。あまりにもシンプルなデザインだけど、果たしてほんとに快適なのか? と(ひとりでに)会話をしながら座ってみると、数秒前の思考を裏切る座り心地。
背もたれが腰の丁度いいところにフィットし、普段ぐらつきがちな腰がしっかりとホールドされている!!驚きの快適さ。 背も座面も身体に沿う完璧なプライウッドの曲面的な仕上がり。良い・・・・
そしてハンドルを回すと姿勢や体型に合わせて高さや角度の調節や、座面回転も可能。
人間工学に基づいた設計によって、シンプルな見た目からは想像ができないほどの快適な座り心地と機能が詰まった1脚でした。
そして今でこそデスクチェアの定番となっているツインホイールキャスターを初めて取り入れたのもケヴィチェアだったとのこと。どうやらデスクチェアの元祖名作だったようです。
かわいらしいビジュアルと、見た目以上の座り心地を備えた一脚。
ポップでカラフルなお部屋はもちろん、シンプルでナチュラルなお部屋にあっても調和しながら程よく目を惹くアクセントとなってくれます。
春と共にお部屋にお迎えしてみてはいかがでしょうか!