Anderstrup Mobelfabrik

Model 89

本日は曲線と直線を織り交ぜた美しいシルエットの無垢材フレームが、上品で趣のあるダイニング空間を演出する、デンマークの家具工房" Anderstrup Mobelfabrik "『 ダイニングチェア Model 89 』のご紹介♪

引き算の美学

日照時間が短くお部屋で過ごす時間が長い北欧の生活。余計な要素をそぎ落とし、素材そのものの美しさを残す事で、飽きの来ないシンプルな造形美を完成させる家具デザインは、陰影を美しく演出する電球やキャンドルと共に、北欧の人々の暮らしを支えてきました。

北欧のビンテージ椅子というと、メーカーやデザイナーの違いによりウッドフレームの形状等、様々なフォルムが存在しますが、根本的な考え方は共通し、それらを並べた時に生まれる統一感と差異が楽しめる事から、ダイニングチェアのセットを敢えてバラバラのデザインで選ぶ人も屡々。生活の中心となるダイニング空間に、遊び心を加えたリズムのある空間表現が可能になります。

こちらもそんな北欧椅子のラインナップのひとつとして加えたい一品です。デザインを手掛けたのは、デンマークの家具デザイナー" エリック・バック / Erik Buch "。同氏は1923年コペンハーゲン生まれ。同作の様な有機的且つ機能的な椅子、スツール、キャビネット等を世に生み出し、代表作「Model49」や「Model61」等の椅子やスツールにより成功を収めました。

フレームには、森の木々の中で最も進化した組織構造を持ち、はっきりとした木目や所々あらわれる虎斑模様により「森の王」の異名を持つオーク無垢材を使用しています。

ウッドフレームはダークブラウン色で仕上げられ、オーク材特有の重厚感がより際立ちます。また余計な装飾のないシルエットを強調させた北欧らしいデザインは、曲線や直線のアウトライン、無垢材の角の丸み等のディティールに美しさを感じさせます。

背座は身体のラインに沿ってフィットする曲面構造。板材にウレタンとファブリックが使用され、着座の際は沈み込みすぎず、安定した座り心地を生み出しながら、表面に適度な柔らかさを加えています。

少し幅広に作られておりますので、お食事後もゆったりと寛ぐ事が出来、時折リビングに運んでラウンジチェア代わりにも兼用頂けます。

ダークグリーンのファブリックとダークブラウンのフレームのくみあわせにより、暖色と寒色のカラーコントラストと色の深さの統一感、アースカラーを基調とした落ち着いた雰囲気が同居。周りのビンテージ家具やアンティーク家具の重厚な印象と引けを取らない造りとなっております。

余計なものは足さない。故に素材や形の表情が際立つ北欧家具の引き算の美学。入荷頻度が少ない名品である事は勿論、同作のオーク材仕様は更に希少です。在庫限りとなりますので、是非この機会お見逃しなく！ご注文はお早めに♪