Charlotte Perriand
N17 stool
本日ご紹介させて頂く一点は、フランスを代表する建築家・家具デザイナーとして世界的に活躍した"シャルロット・ぺリアン Charlotte Perriand"による名作「N17 スツール」。
1940年代~1950年代に製作され、ぺリアンの作品の中でも特に高い人気を博しているこちらのアイテム。
ビンテージ市場でも世界的な高騰を見せており、大変希少性の高い一点として知られています。
注目のアイテムとなりますので、是非この機会にご覧になっていってください。
"贅沢であること"の本質を感じさせる、シャルロット・ぺリアンの名作スツール。
"最高級家具"と聞いてまず一番初めに連想されるのは、厳選された素材や、卓越したクラフトマンシップによって製作される、他に類を見ない程の完璧な美しさを持つ逸品の数々。
しかし超一流のホスピタリティを提供するホテル等の空間には、ラタンやバンブー等天然素材を多用したインテリアスタイルも数多く存在しており、自然との繋がりに贅沢な時間を見出す人々の存在を伺い知る事ができます。
ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレとの共作"LCシリーズ"で世界的に知られ、現代のデザイン界に大きな功績を残した"シャルロット・ぺリアン"。
しかし今回ご紹介するN17スツールは、LCシリーズとは全く異なる素朴な佇まいを持ち、ぺリアン独自の美学や人柄さえも感じさせる、ぺリアンの作品の中でも唯一無二の一脚となっております。
シート面にたっぷりと編み込まれたラッシが充実した存在感を見せていますね。
フレームはラッシのボリュームに負けないしっかりとした太さの木材で組み上げられており、前後で貫の設置高さが異なるデザイン、脚部の先端が穏やかに絞られた絶妙なワンポイントにより、全体に心地よい立体感が生み出されています。
エキゾチック且つプリミティブなスタイルでありながら、そこには何処か欧州由来の上品さがあり、エレガントにさえ感じられるようです。
実はこのスツール、ペリアン自身のアトリエでも使われていたそうで、ぺリアンにとっても身近な存在。
更に当時の流行にもこういった素材、スタイルが取り入れられたものがあったそうで、実際の暮らしに取り入れる事を考えて作られているからなのか、様式の空間にもすっと馴染むようなスタイリッシュさがあります。
時を経て色艶を増した姿も大変美しく、自然素材の持つ柔らかさや重厚さが見事に表れていますね。
アジアンスタイル、民芸品、という一枠には収まらないような奥深さがあります。
ぺリアン氏の作品の中でも重要な逸品である事は勿論、見ているだけでもなんとも贅沢な気持ちにさせてくれる、そんな一脚です。
如何でしたでしょうか。
時を超えて受け継がれてきた逸品、是非コレクションの一つとしてお迎え頂きたい一脚となっております。
贅沢であることの本質を感じさせるその佇まいは、お使いの空間を彩る事は勿論、日々の中でも特別な存在となってくれることでしょう。