Northern Ohio Industrial

TOLEDO Swivel Stool＆Multipls Chair 

アメリカのオハイオ州を拠点とするファニチャーブランド、 "ノーザンオハイオインダストリアル / Northern Ohio Industrial"。

1900年初頭に創業し、アメリカの古き良き工業製品を「当時と変わらない製法で生産する」をメインコンセプトに、数多くの名作プロダクトを世に送り出しています。

本日は、そんな同社の中でも使えば使うほど価値が増していく、そんな「一生モノ」と言われるような椅子たちが複数脚入荷致しましたのでご紹介させて頂きます！

時代を超えて愛されるチェアたち

一脚目は・・・"トレド TOLEDO スウィベル スツール"

アメリカのスチールファニチャーメーカー、Toledo社の名を冠したアイテムであり正式な復刻品となります。ビンテージでも人気のアイテムが現在でも気軽に取り入れられるのは嬉しい限りです。

特徴的な脚部はスチールを使用。

4本の細いスチールパイプが中心に向かってカーブを描き、フットレスト（足置き）と一体化しています。この独特な形状は、軽量化と同時に高い強度と安定性を確保するための設計であり、トレドスツール最大のアイコンとなっています。

座面はオーク無垢材を使用。

厚みのあるオーク無垢はスチールの冷たさに対し温かみを加え絶妙なバランス。座るところ、手に触れやすい場所にある事でヒヤッと冷たさに驚かされる事も少なくなります。カラーリングはスチールによく馴染むダークトーン。使い込むほどに身体に馴染み、色合いが深まります。

さて、このスツールの最大の魅力と言ったら・・・座面が360°回転して、且つ高さ調整が出来る事です！

高さは43～53㎝まで調整ができ、 座面下に付いているスプリング式の小さなレバーを引き、支柱のパイプに一定間隔で開けられた穴にピンを差し込むことで高さを固定します。

差し込む時に、「カチッ」という機械的な操作音や穴にピンがはまる確かな手応えこそ、このスツールが「本物の工業製品」であるという実感が湧きますね。

アメリカ、しかも工業製品という事で頑丈ですがラフなつくり。多少のグラつきはありますが実用にはなんら問題は無く、またそれも工業製品の魅力の一つです。

「使っている」という実感を与えてくれるアナログなメカニズムの良さ。またアナログな分、例えばガス圧昇降の弱まりのといった不安も少なく、長く付き合っていけるのも魅力なプロダクトです。

さぁ、ニ脚目は・・・"マルチプルズチェア Multipls Chair"。

フランスの「MULTIPL（マルチプル）」社が1935年から製造していた、スタッキングチェアのリプロダクション。

こちらも脚部はスチールを使用。

単なる丸棒や角パイプではなく、厚みのあるスチールをプレス加工したような凹凸のある断面が特徴です。これにより、軽量化など折れや曲がりに強い脚部となっております。

座面はプライウッド材を使用。

丸太をかつらむきのように薄くスライスした「単板（たんぱん）」または「ベニヤ」と呼ばれるシート状の木の板が材料となります。これを何枚も重ね合わせて構成されています。

ただ今回のマルチプルズチェアの座面はただの平らな板ではありません。

熱と圧力（プレス成形）を加えることで、わずかにくぼんだ滑らかな曲線が柔らかい印象を与えます。これは、座った時にお尻や背中にフィットし、長時間座っても疲れにくいように設計されております。

そして、マルチプルズチェアの最大の魅力は・・・複数のスタッキングが可能。

脚がわずかに外側に開いた「ハの字型」をしています。これにより、椅子を真上に重ねる（スタッキングする）ことが可能になっています。重なり合った時に際立つラインの美しさは、このチェアならではの見所ポイントです。

所々傷やへこんでいるところもありますが、それも魅力の一つ。逆に言うのならばこうなってからが本領発揮とまであります。

傷ついてもカッコ悪くならず、しれっとすまし顔をしている。歴戦の傭兵のように消えない傷が勲章となる。そのためのタフネスが潜んでいる。ビンテージになる実力は十分ですね。

インダストリアルなチェアたち。

両方ともビンテージ感満載で、新品のような気恥ずかしさがない分どんな空間にも自然にフィットします。

使う場所や好みによって選べて、異なる魅力を持ちながらどちらも「一生モノ」として使えるチェアたち。是非この機会にご検討下さいませ！