マルティネリルーチェ Martinelli Luce セルペンテ Serpente フロアライト エリオ・マルティネリ ビンテージ スペースエイジ~空間に“引っかかり”をつくる照明~

UPDATE: STAFF:けんしろう
マルティネリルーチェ Martinelli Luce セルペンテ Serpente フロアライト エリオ・マルティネリ ビンテージ スペースエイジ~空間に“引っかかり”をつくる照明~

マルティネリルーチェ Martinelli Luce セルペンテ Serpente フロアライト エリオ・マルティネリ ビンテージ スペースエイジ~空間に“引っかかり”をつくる照明~

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Martinelli Luce
“Serpente” Floor Lamp / Design by Elio Martinelli

今日はちょっと面白い照明が入りました。
イタリア、Martinelli Luceより「セルペンテ」のフロアランプ。

デザインは、エリオ・マルティネリ。1965年に発表されたプロダクトです。

空間に“引っかかり”をつくる照明

Martinelli Luceは1950年、イタリア・トスカーナ州でエリオ・マルティネリが家業を引き継いだことから始まった照明ブランド。

当時はまだ珍しかったアクリルなどの新素材を取り入れた試みは、照明業界の中でも一つのイノベーションになりました。

60〜70年代にかけて生み出されたデザインは、いまもなお世界的に評価され続けています。

この年代は、イタリアンデザインが一気に世界に広がっていった時期でもあります。

それまでの機能主義的な流れから少し離れて、もっと自由に、もっと造形的に。

照明も“光る道具”というより、空間の中で存在感を持つオブジェとして捉えられ始めた頃です。

このセルペンテも、まさにそういう一灯。

特徴的なのはこのフォルム。
ベースから立ち上がって、ぐるっと弧を描くアームと、丸く膨らんだシェード。

イタリア語で「蛇」を意味するセルペンテ。名前の通り、蛇のようなシルエットですが、どこかユーモラスで、少しだけ違和感がある。

ただ、その“ちょっとした違和感”が、空間に置いたときに効いてきます。

当時としては珍しかった、メタクリレート(アクリル樹脂)を使ったシェード。

この素材を成形する技術自体がまだ新しく、内部で専用の型を作って成形されていたそうです。

さらに、中央の支点で回転するアーム構造。

半円形の支柱の丸いジョイント部分を軸に、シェードが弧を描くように回転することで、ほぼ360℃シェードの向きを変える事が可能。
光源の位置を自由に動かせすことができるまさに蛇っぽいデザインです。

見た目のインパクトだけじゃなく、角度を変えることで光の表情も変わる。

壁に逃がせば柔らかい間接照明に、手元に落とせばしっかりとした実用灯に。

この“動き”まで含めてデザインされているあたりが、この照明の面白いところだと思います。

例えば、少し余白のあるリビングに一灯。

低めのソファの横に置いて、シェードを少しだけ内側に振る。

光は直接主張しすぎないのに、シルエットだけが静かに残る。

いわゆる“整った空間”というより、少しだけ引っかかりのある空間になります。

無難ではないですが、その分、ちゃんと記憶に残るタイプの照明です。

当時の実験的な素材使いと、造形としての強さ。

両方がうまく噛み合った一灯だと感じました。


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