Akimoku
No.16
「木が木で立っていたときよりも立派に美しく」を信念に技術の研鑽を重ねた秋田木工。
一つ一つ丁寧な手作業によって作られた秋田木工の曲木家具には自然本来の独特な温かみを感じます。
本日ご紹介するのは、そんな秋田木工が創業時から現在まで作り続けている原点と言える一脚です。
100年の歴史
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1859年、ドイツ人のミヒャエル・トーネットが発明した曲木工法によって、その後の家具の歴史に名を刻むことになる名作椅子「NO.14」が発表されます。
そこから約半世紀、曲木工法は海を渡って日本に伝来。
その後、曲木に適したブナやナラといった材が豊富な地、秋田県湯沢市に「秋田曲木製作所」が設立されます。
後に秋田木工となるこの工房から生まれたのが、本日ご紹介する「No.16」。
No.16は、生活に密着した機能性や実用性を追い求め、片手で持てるほど軽量にも関わらず堅牢で丈夫な椅子。
その優美な曲木の美しさにより、素朴でクラシカルなスタイルの中にも、エレガントさも内包する造形美を完成しています。
フレームには良質なブナの曲木を使用。
曲木とは無垢の木材を高温の蒸気で蒸して曲げる技術のこと。
木を切り抜くのとは違い木の繊維を断ち切らない為、とても粘り気があり見た目以上に頑丈な仕上がりとなります。
背もたれは弧を描くように曲げられた2本の木材で構成されおり、目で見ても心地良いフォルムで風通しの良さを感じます。
座面はファブリック仕様で、しっかりとした掛け心地を実現。
座面下のSヌキと呼ばれるパーツが適度にしなり、心地良い時間を演出します。
群を抜いたデザイン性に軽量且つ、しっかりとした耐久性や快適性。
機能と構造強度を同時に満たすデザインは全く廃れることなく現代に生き続けています。
本当に良い物は残り続けると言われますが、素晴らしい技術と物が現代にまで残っているのは先人の努力の結晶なのかもしれません。
共に過ごして頂く事で、100年という永い年月愛され続けた理由が分かるはずです。
Akimoku No.16 A
Akimoku No.16 B