新生活にも役立つ!失敗しない家具の選び方
今年も新生活シーズンがやってきましたね。就職や結婚、子育てなどのライフステージに合わせて、改めて暮らしを見直し、引っ越しをしたり家具を買い替えたりする方、思い切って断捨離を試みる方もいるかもしれません。
ただ避けたいのは、限られた期間で焦って決めてしまい、後になってから「やっぱり違った」と後悔すること。しっかり吟味して気に入ったものを選び、せっかくなら長く愛用したいと思いませんか?
今回は、様々な理由で今家具探しをしている皆さんへ、"ちょっと良い、長く使える家具選びのコツ"をご紹介させて頂きます。
長く使える家具とは?
・造りが良い、壊れにくい
・メンテナンスできる
・可変性、汎用性がある
・シンプルで飽きがこない
などがあげられます。これを踏まえて、家具を選ぶ時に気を付けたいポイントをアイテム別(チェア、テーブル、ソファ、シェルフ)にまとめてみました。
CONTENTS
ダイニングチェア
ポイント① 丈夫な無垢材フレーム
造りの良さで言えば、まず国産家具が挙げられるでしょう。選び抜かれた良質な素材を使い、熟練の職人の手によって一つ一つ丹念に作られている家具は、日本人はもちろん世界中から確かな信頼を寄せられています。
中でも無垢材を用いたチェアは長持ちすると言われており、画像のようにネジなどの金物を使用せず木材同士をはめ合わせた「木組み」が更に高い強度を可能にします。
また板座であれば、着座感はやや硬めですが、より長く使える椅子のポイントとなります。
ポイント② 座面が外しやすく、張り替えも出来る
座面にクッションが付いているチェアは座り心地が良く、長時間の着座にも向いています。ところが、長く使っていると中材がへたってきたり、張り地が汚れたり破れたりしますよね。
画像のようにフレームに座面をはめ込む仕様は、比較的簡単に座面を取り外せる為、中材の取り替えや生地の張り替えなど修繕によって使い続けることが出来ます。
また、自分で張り替えにトライしてみるのも面白いかもしれません。
ダイニングテーブル
ポイント① 正しいメンテナンスで、一生モノの家具に育つ無垢材
無垢材を使用した天板は、天然木を切り出して加工した一枚の板のこと。無垢集成材は、複数の無垢板を貼り合わせた板のことを指します。
木本来の風合いや温もりを感じることが出来る特別感、丈夫で長持ちする堅牢さ、そして使い続けることで経年変化も楽しめる魅力的な木材。
性質上、反りやひび割れなどのリスクを伴いますが、天板の裏に反り止めの金具が付いているものを選べばまず安心です。
また使用する木材の大きさや希少さなどによって差はありますが、値段が高く簡単に手が出せないのも確か。とはいえ、一生モノの家具として長く使い続けられることを考えると、決して高いだけではない値段以上の価値があると思います。
ポイント② 変形しにくく、気兼ねなく使える突板
続いて突板の天板は、天然木を0.2mmくらいに薄くスライスし、ベニヤやMDFなどの芯材の上に貼り付けたものを指します。
比較的安価で、無垢材のような木の風合いを楽しめるように作られたのが突板の家具です。
無垢材に比べて反りや割れが少なく重さも軽い為、扱いやすいというメリットがあります。
天板が汚れたり傷ついてしまったりしても、突板の厚みを超えたダメージは修理が難しく、無垢材ほど寿命は長くないと言われていますが、水染みさえ気を付ければ比較的長く使うことが出来ます。
手軽に木製テーブルを楽しみたい方、家具初心者の方にとっては取り入れやすいと思います。
パッと見では無垢材と突板の見分けがつきませんが、天板の木目に沿って側面を見ると一目瞭然!無垢材は天板と側面の木目が繋がっていますが、突板は天板の木目と側面の木目の流れが異なります。
テーブルだけでなく、その他の家具も同じように見分けることが出来ますので、是非見てみてください。
ポイント③ 人数の増減に対応する伸長式
天板を伸長して広く使えるエクステンションテーブルは、日本の住宅環境にも優しく人気の高いテーブルの一つです。
伸長の仕方はメーカーや製造国によっていくつかの仕様がありますが、こちらのテーブルは、天板を持ち上げながら下に格納された追加天板を片側ずつ引き出すことで、2人から最大4人まで横並びに座ることが出来ます。
来客などで人数が増えた時はもちろん、テレワークやお子様のリビング学習など、スペースを広く確保したい時にも便利。ライフスタイルの変化によって使う人数やシーンが変わってもフレキシブルに対応してくれるので長く使い続けられそうです。
ソファ
ポイント① お手入れが簡単、カバーリングタイプのファブリックソファ
レザーに比べるとサラッとした薄い生地で、中材の感触が伝わりやすく、フカフカと柔らかい印象。
クッションが取り外せるカバーリングタイプは、軽度の汚れであればファブリックを洗ったり、中材を補充・交換するなどして使い続けることが出来ます。(クリーニング方法は、カバーに付いているタグの洗濯表示をご確認ください。)
また生地自体はあまり強くないので、ひどい場合は破れてしまうこともありますが、張り込みタイプのソファとは違って比較的手軽にカバーの交換をすることも可能です。
ポイント② 使う込むほどに愛着が湧く、経年変化を楽しめるレザーソファ
続いてレザーはファブリックに比べると厚みがある分、硬いと感じる方が多いかもしれませんが、質感は滑らかで使うほどにしなやかさが増していきます。
革靴と同じように保湿クリームを塗布するなどの定期的なメンテナンスが必要ですが、手間をかけた分だけ味わい深い表情に変化し愛着も増していくことでしょう。
お手入れをすれば、10年以上、中材を交換すれば20年以上快適に使い続けられると言われています。
ポイント② 単体でもセットでも使えるセパレートタイプ
マルニ60 ウォールナットフレーム 3シーター ※SOLD
ソファは、設置場所を想定して購入するケースがほとんどの為、
こちらのセパレートソファは、専用のマジックテープをフレームに通すことで簡単に連結&
シェルフ / キャビネット
ポイント① オプションパーツが豊富なユニットシェルフ
ユニットシェルフの定番アイテムと言えば、無印良品のステンレス/スチールユニットシェルフ。基本の帆立、棚、クロスバーに加えて、追加できるオプションパーツを豊富に取り揃えている為、お部屋のサイズや用途に合わせて組み換えることが出来ます。
オールステンレス、オーク材、ウォールナット材など、選ぶ棚板の種類によっても雰囲気が変わり、幅広いテイストに溶け込む汎用性の高さも魅力です。
ポイント② デザイン性と機能性を兼ね備えたビンテージビューロー
ビンテージ家具は雰囲気の良さだけでなく、機能性に優れた家具も多く存在します。
例えば、北欧デンマークのライティングキャビネット。こちらは、上段がオープンシェルフ、下段が扉付きのシェルフ、そして中央の扉を下すとデスクが現れ、一台でディスプレイ・ストレージ・デスクの機能を備えています。更に、背板にミラーが付いているタイプはカクテルキャビネットとしてボトルやグラスを収納することも出来ます。
特に北欧のビンテージ家具は製造から何十年も経っていながら、元々の造りが良い為、修繕を繰り返しながら長く使える所も大きなメリットと言えます。
手放すときは、インプションへ
様々な理由から、惜しくも手放さなければならなくなるケースもあるかと思います。そんなときは粗大ゴミに出すのではなく、まずインプションにご相談下さい!大切に使われてきた家具を次の方へと繋ぐお手伝いをさせて頂きます。
また当店では修理のみのご依頼は受け付けておりませんが、提携している「RePlus(リプラス)」という修理業者様をご紹介させて頂きます。以下のリンクよりお問い合わせ下さいませ。その際は、ご紹介元「TOKYO RECYCLE imption 登戸BASE EC店」をご選択頂くようお願いいたします。
今回は新生活シーズンに合わせて家具選びのコツをご紹介してきましたが、「家具を愉しむ」のコラムでは今後も不定期で暮らしに役立つ情報をお届けしてきますので、是非楽しみにしていてください!