yamagiwa
JAKOBSSON LAMP
ランプをデザインするという事は同時に灯をデザインするということ。
形状がデザイン的でも放たれる灯が美しくなければ照明デザインとは言えません。
そして灯は人間にとって必要不可欠で絶対的な存在でもあります。
ただ暗い場所を照らすだけでは無く、安心感や温もり、安らぎを与えてくれるのもまた灯。
本日紹介させて頂くのは、デザインされた美しい灯を持った名照明です。
零れる灯
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今回ご紹介させて頂くのは、自然の美を感じさせる名作照明「ヤコブソンランプ / JAKOBSSON LAMP」。
スウェーデンを代表する照明デザイナー 、ハンス・アウネ・ヤコブソンが手掛けた照明シリーズになります。
ヤコブソンが照明を作り始めたのは彼が32才の時の1951年でした。
後に、ヤコブソンランプにも見られる北欧産のパイン材を用いた照明器具をデザインし、それらを製造するため「 エリセット 」社を1957年に設立させました。
1983年に製造が終了したものの、「 yamagiwa / ヤマギワ 」から復刻の依頼を受け、日本国内の木工メーカーとの協力のもと、1997年に『 ヤコブソンランプ 』は完成にいたります。
印象的なシェードデザインが目を惹くヤコブソンランプ。
薄くスライスされた木材を重ねることで造形されており、木材の素材感を感じさせながらも軽やかさを感じさせます。
北欧の厳しい自然の中で、少しずつ年輪を重ねた目の詰まったパイン材特有の杢目がこのデザインをより確固たるものに仕上げています。
最大の魅力はやはり点灯時。
自然の木材を通した温かみある光は不思議な安堵感に誘われます。
光に照らされて浮き出てくるシェードの杢目と陰影。
弧の灯が部屋を優しく包み込み、くつろげる憩いの空間を演出してくれます。
日々の生活で必要不可欠な灯。
生活しやすくする為に部屋を照らすのではなく、時には灯を感じて頂くのも良いかもしれません。
点灯時に放たれる灯はまさに北欧が生んだ名作と言えます。
照らす灯ではなく、零れる灯。
零れる佇まいを持つ、名作照明のご紹介でした。