Pink Floyd
Extra Size Poster“Dark Side Of The Moon”
英国を代表するプログレッシブロックバンドの一つ、Pink Floydが作り出した70年代の名盤中の名盤“狂気”の特大ポスターが祖師ヶ谷大蔵店に入荷しました。プログレ好きならずとも一度はどこかで見たことがあるかもしれないくらい有名なジャケットです。
そもそもプログレとは何ぞや?って感じですよね。
『Progressive Rock』つまり革新的な、進歩したロックという意味であります。はい、全然意味わかりませんね。
一口には言い表せませんが、音楽とアートの高度な融合を図ったバンドたち、といったところでしょうか。
“アートのための音楽”と“音楽のためのアート”
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高度なテクニックによるフリージャズ的な即興演奏、クラシック音楽をロックバンドの形態で再現、神話やファンタジーの世界をモチーフにしたコンセプトアルバム、レコードの片面まるまる使った数十分の一曲…etc
これ全部プログレの名盤たちのことなんですけど、はっきり言ってワケ分かんないことのオンパレードです。CD聴いてても、「あれ?これ何の時間?」ってくらいメロディもリズムも存在しない、自分の精神と向き合うだけの時間がただただ過ぎることも。
Pink Floydはその中でも“視覚化”に重きを置いたバンドだったのではないでしょうか。
『Wall』というアルバムのツアーではステージと客席の間に巨大な壁を造って演奏したり(!)、『Animals』というアルバムのツアーでは客席に生きた豚を放つ(!?)というトンデモなパフォーマンスで知られています。
一番有名な映像と思われる『Echoes』のライブもまた、なぜかポンペイ遺跡で炎天下のなか半裸で無観客ライブやってたりハテナが尽きません。
さて、この『Dark Side Of The Moon』邦題はズバリ『狂気』。原題とあまり関係のない邦題を付けるのが当時のトレンド?ではありましたが、もう『狂気』意外ありえなくね?ってくらい内容にもマッチしたタイトルであります。
初期の『夜明けの口笛吹き』をウキウキで買って、あまりにもヘロヘロな演奏、意味不明な歌詞に愕然とした高校時代。Pink Floydは俺には合わないなぁと思っていた時に耳にした『狂気』の作りこまれたサウンドには鳥肌が立ったものです。年代によってガラっと音楽性が変わるのもプログレの特徴っちゃ特徴かもしれません…。
一度見たら忘れないインパクトのあるアルバムカバーは、デザイン集団“ヒプノシス/Hipgnosis”によるもの。中期Led ZeppelinやPeter Gabrielの作品なども手掛けた、70sロック好きならお馴染みの存在です。
Pink Floydの諸作では他に『対』や『鬱』、『原子心母』など引き込まれるアートワークがたくさんあるので、興味があればそちらも検索してみて下さい。
意味があるのか、それとも無いのか。現実とは少し違うパラレルワールド的なヒプノシスの世界観は、ちょっとダークな英国ロックと不思議な相互作用を生み出します。
“アートのための音楽”と“音楽のためのアート”
野心溢れるミュージシャンと、才能に溢れた芸術家、そしてプログレに追い風が吹いていた時代の空気が合致した奇跡的な名盤のアートワークです。
特大サイズでとにかく目立つ一枚です。いつも狂気を忘れたくないアナタに…。