The Cherner Chair Company armchair
ミッドセンチュリーの隠れた名作「チャーナーチェア」。1957年に建築家兼家具デザイナーであったノーマン・チャーナーによってデザインされ、チャーナーチェアと呼ばれます。細く縊れた女性的なフォルムは、50年代に流行したXラインシルエットのスカートのようにも見えます。オリジナルはプライクラフト社から生産されており、当時最新型の機械で「曲木」と「成型合板」の技術をいかんなく発揮し、生産されました。
Xラインが美しいミッドセンチュリーの名作チェア
曲木によるアームと、深く屈折した一体型のシート。こちらのチャーナーチェアには実は「プレッツェルチェア」という兄弟がいて、プライクラフト社から短期間製造されていました。知人であったジョージ・ネルソンの紹介でチャーナーとプレイクラフト社は出会いますが、初めはトラブルがあったそうです。しかし結局は和解し、チャーナーの手掛けた多くのチェアを長らくプライクラフト社が製造したそう。当時最新鋭の技術を持っていたプレイクラフト社から生産されたからこそ、今日でも世界中で愛されるデザインが生まれたのだと思うと、感慨深くもありますね。 最新の技術であった成型合板は、木材の無駄を減らして環境に優しく、コスト面でも従来の家具よりも抑えられ、尚且つ頑丈なのでクリエイティブな造形を再現できる点で非常に画期的でした。建築家として大学で教鞭もとっていたチャーナーは「人々の平和で豊かな暮らし」をコンセプトにしており、その精神から家具のDIYにまつわる書籍を執筆していたほどでした。安価に自分で家具を作る本を、デザイナーが書いてしまうとは矛盾があるようにも思えますが、チャーナーの哲学からすると全く矛盾は無いようです。日曜大工では到底再現できない美しい椅子をデザインしているという自負がうかがえるエピソード。なんともカッコイイ人です。 こちらのチャーナーチェアは、ノーマンチャーナーの息子たちが設立した「チャーナーチェアカンパニー」による正規復刻品となります。ビンテージ品のコンディションで一番ネックとなりやすい縊れ部分を強化し、その他にも長く愛用して頂けるように現代の技術をこめて生まれ変わった逸品。素材は管理された森林から調達されており、環境への配慮もされる息の長いアイテム。 ドラマティックな姿は、映画などでも見られるそうです。POST誌の表紙を画家のノーマン・ロックウェルが描いた中で登場したことも有名。「POST」の文字をレタリングするデザイナーの背中がすっぽりとチャーナーチェアに包まれていたことからも、名作として広く認知されていたことが分かります。今回インプションで初めてのお取り扱いとなるチャーナーチェア。初めて見る方も次々捉えるアイコニックな姿を、ぜひお店でご覧下さいませ。----------------- SPEC -----------------
Item number: RC23-36
Size: W67.7 × D54.3 × H80.2 (SH45.2) cm
Price: Sold Out
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