GETAMA
Coffee Table

デンマーク生まれの家具ブランド「GETAMA」は、100年以上にわたりクラフトマンシップと革新性を融合させ、世界中の空間に美しさと機能を届けてきました。

その歴史は1899年、静かな町ギズステズ（Gedsted）で始まります。
もともとは詰め物に海藻を使ったマットレスメーカーとしてスタートし、その素材名「Tang」と地名などの頭文字を組み合わせて「GETAMA」と名付けられたそう。

今ではウレタンやスプリング素材へ進化を遂げながらも、ブランドに流れる職人魂は変わることなく受け継がれています。

今回はそんな一流メーカーと世界的なデザイナーが手がけた独創的な逸品をご紹介致します。

漆黒の中にある、温もりと品格

家具デザインの巨匠、ハンス・J・ウェグナー。

彼が残した500以上の椅子は、北欧モダンの代名詞とも言える存在です。

中でも「ザ・チェア」や「Yチェア」は、シンプルながらも深い哲学を感じさせる、まさにデザイン史に名を刻む名作。

彼の作品には、“用の美”という言葉がぴたりと当てはまります。

こちらはウェグナーが手がけたゲタマ製、ビンテージのコーヒーテーブル。

オーク材の持つぬくもりが、時を経てもなお魅力的な風合いを放っています。

直線的でミニマルなシルエットながら、脚部や縁には繊細な面取りが施されており、空間にそっと寄り添うような静かな存在感が特徴です。

天板裏には、ブランドとデザイナーの刻印がしっかりと残され、所有する喜びもひとしお。

ブラック塗装は、後年に施された可能性が高く、ヴィンテージならではの味わいを添えています。

この落ち着いたダークトーンによって、テーブルのフォルムがより一層引き立ち、ウェグナー特有の「静かなる個性」が際立ちます。

僅かな赤みを帯びた木肌も、年月を経てこそ醸し出される美しさです。

北欧らしい自然体の美しさを備えつつ、どこか洗練された都会的な印象も兼ね備えるこのテーブル。

ソファサイドやベッドルームにはもちろん、ミニマルなリビングの主役としてもぴったりです。

空間に馴染む懐の深さは、ジャンルを超えて愛される理由そのもの。

ウェグナーの哲学は、見た目の美しさだけでなく、日々使う人の心地よさまでもデザインすること。

無駄を削ぎ落としたラインや、手に触れたときの優しさにまで心を配る彼の姿勢が、この一台にも息づいています。

市場でもなかなか見かけない希少な一品。ビンテージファンや北欧デザインを愛する方には、ぜひ手に取っていただきたいプロダクトです。