Ercol
Goldsmith Chair
イギリスの"アーコール Ercol"より『ゴールドスミスチェア Goldsmith Chair』が入荷しております。
ヴィンテージというと敷居の高いイメージですが、アーコールはいい意味で力の抜けた普段使い感が魅力ですよね。
なにやらスゴイ名前の由来は、かつてオリヴァー・ゴールドスミスという詩人が愛用していたことに因んでいるそう。そんなエピソードもなんだか画になるチェアを細部まで見ていきましょう。
大げさじゃない美しさを
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アーコールの中でも特に背もたれが高く、上から地面に向かって広がっていく形状のため、とてもスマートに見えるゴールドスミス。
このチェアはアーム仕様も存在しますが、アームのあるなしで受ける印象がだいぶ違います。ストンとしたフォルムがお好みならアームレスが断然お勧めです。
一見華奢なスポークバックですが、腰掛けてみると意外なほど体重が分散されて、見た目以上にしっかりとした座り心地。この感覚にハマってアーコールファンになった方も多いのではないでしょうか。
そして口髭のような形がかわいい笠木。ジャケットを掛けても型崩れしなさそうでいいですね。
アーコールは創業から100年を数える歴史の長いブランドだけに、仕様変更も様々。
こちらは1960年代製を表す刻印が入れられたタイプです。以降はシールで年式を判断することになりますが、シール自体が剥がれて消失することも多いので、刻印タイプは歴としたヴィンテージの証明となります。
アーコール以外ではあまり耳にしない『エルム』なる木材。色味の濃淡、年輪がはっきりと表れ、生命力を感じさせる美しい木肌が特徴です。
日本では楡(ニレ)と言い、木目を活かした漆器や太鼓の胴などに使われている木材でもあるのです。そう聞くとエルムもぐっと身近に感じられませんか?
アーコールのヴィンテージチェアは割とラフな座面の継ぎ方がされていて面白いのですが、こちらも左から5:1:4くらいの割合で継がれている個性的な見た目の個体です。
ちょっとマニアックな楽しみ方ですが、かしこまったチェアならばおよそ採用されなさそうな製造過程が垣間見えます。
あくまでも普段使いのものとして生まれ、使いやすさから未だにモノとして評価され続けるアーコール。
ステータスとしてのヴィンテージも良いですが、アーコールのように一緒に生活を共にしていけるヴィンテージもまた魅力的ですよね。