特集:目があえばもう、虜 - リサ・ラーソンの愛らしい動物オブジェたち -

UPDATE: STAFF:ふじこ
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心をぎゅっと掴まれます

笑い顔に怒り顔、悲しそうや不機嫌そうに見えたり、何とも言えない無の顔だったり。そんな表情で見つめられたらもうお家に連れて帰りたくなっちゃうんです。

手作りだからこそ、ひとつとして同じものがない個性豊かなリサ・ラーソンの動物オブジェたち。

今回はちょっぴり希少な動物も含めたオールビンテージの面々がやってきました。

PICK UP Lisa Larson's Vintage Animal Objects !

近年では世界でいちばんかわいいことを考えるおばあちゃん、北欧のかわいいをたくさん生み出してきたおばあちゃんとして愛されたスウェーデン生まれの陶芸家・Lisa Larson(リサ・ラーソン)。

そんなリサがこの世から旅立ったのが2024年の3月。92歳でした。

それからまもなく1年というタイミングで動物たちが集まってくれたのも何かの縁かもしれません。追悼の意も込めてひとつずつご紹介したいと思います。

猫とライオン

WWF Utrotningshotade Djur | オオヤマネコ

今回の入荷の中でレア度MAXだったのが1975年に3000個限定で制作されたこちらのオオヤマネコ。絶滅危惧種というメッセージ性のある作品だけあって表現のリアル度もMAXです。

WWF(世界自然保護基金)への寄付もかねて作られていて、見覚えのあるマークも刻印されています。ちなみにこのパンダもポール・ホフデザインで作られたのですが、あまりにロゴとかけ離れた見た目だったため、WWFとの協働が終了したとの逸話も(ぜひ画像を検索してみてください)。

Liten Katt | 小さな猫

え、カ○ゴン?と思ってしまうほどにキャラクター感満点の1匹。数字の9のようにくるんと巻きあがる尻尾がとってもチャーミングな子猫です。

つやつやの釉薬を全体にまとっているのもめずらしいなぁなんて思っていたら、なんと1965年の1年間だけしか作られなかったという正真正銘の希少種でした。

Lilla Zoo | 丸まった猫

写真を撮っている途中からずっと(主に後ろ姿が)大福サイズのコッペパンに見えて仕方ありません。それがまた可愛くてかわいくてたまらないのです。

さらにもうひとつの釘付けポイントは、何か悪いことを企んでいるかのようなこのニヤッとした表情。にんまりではなくニヤッです、もちろん猫だけに。

Lilla Zoo | お座りした猫

比較的出会う機会の多い「小さな動物園 | Lilla Zoo」シリーズの猫たち。お座り猫は背筋が反るくらいに伸びて、とってもお行儀が良い子に見えます。

自身も大の猫好きだったというリサ。日常で観察した飼い猫たちの仕草をもとに、さまざまなポーズが作られたのかもしれません。

Lilla Zoo | 4本脚で立つ猫

特に興味ないです、と言わんばかりのすんとしたお顔が何とも猫らしいと感じるのは私だけでしょうか。

ところで猫が尻尾を立てるのは、嬉しい時のサインなんだそう。ということはこちらの猫ちゃんは、頭(感情)隠して尻隠さずのツンデレさんなわけですね。

Afrika | ライオンリーテ

大きく括れば猫ということでライオンも一緒にご紹介します。手のひらサイズの小さな小さなミニライオン。チャームポイントは鼻の横にあるほくろです。

ひとつひとつ仕上がりが違うところが魅力なのですが、目や口元の違いではなくまさかのほくろ。たぶんなかなかに個性的です。

ブルドッグとプードル

Kennel | ブルドッグミディ

リアルといえばそうなのですが、ちょっとわるもの顔過ぎませんか?と言いたくなるワイルドなブルドッグ。高さ14cmのミディサイズは迫力も相まってボス感が半端ありません。

いや、でも実は口がへの字なだけで怒っているわけでも不機嫌なわけでもないのかもしれません。そんな風についかまっちゃいたくなる可愛らしさが詰まっています。

Kennel | ブルドッグミニ

対して、どちらかというと泣くのを我慢しているような表情に見えるのは小さなブルドッグ。つぶらな瞳にノックアウトされそうですが、もっとも注意したいのが後ろ姿です。

見てください、このお尻。個人的に素朴な佇まいがツボすぎました。飾るならぜひ定期的に向きを変えて全方位でブルドックの姿を味わってほしいと思います。

Kennel | ツインプードル

販売は個別でしたが、実は双子のプードルたち。対を成すデザインはまるでシーサーや狛犬のようで、もしかしたら魔除け代わりになったりするかも?しれません。

それにしてもほかの動物たちに比べるとやや表情が乏しいようにも感じられますが、それもまたプードルならではの味わい。ブラウンとアースカラーはビンテージでしか手に入らない色合いです。

おわりに

追悼なんて言いながら、可愛い動物たちを目の前にしたら堅苦しい説明なんて書けずについ砕けた言い回しが多くなってしまいました。

でもどうやら氏の葬儀も笑顔で送り出そうという雰囲気で執り行われたそうで、やっぱりリサの人柄が作品にもしっかりと反映されているのかもと思ってみたりして。

見る者を笑顔にそして元気にする癒しの力をもつアニマルオブジェ。こちらをじっと見つめるそれぞれの視線に、心をぎゅっと掴まれてしまいます。













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