イタリアを超えて
1951年、イタリアで誕生したアルフレックスの家具作りを現地で学び、その販売権と製造権をもって帰国した保科正氏がアルフレックス・ジャパンを設立したのは、1969年のこと。
高度成長期にありながら、当時の日本の住まいは世界から取り残されていました。「うさぎ小屋」から「モダン・ライフ」への変貌を夢見て。
海を渡ってやってきたイタリアのライフスタイルが日本で広まるきっかけはアルフレックスがつくったといっても過言ではありません。
Pick up "arflex" items
「イタリア生まれ、日本育ち」。arflex(アルフレックス)の枕詞といえばこれですが、実は現在の製品はほぼすべてがオリジナルだそう。
また、本家のアルフレックスは経営体制の変更が繰り返され、もともとの哲学から離れてしまったために日伊間で全く同じプロダクトはないんだそう。
本来の「アルフレックスらしさ」を残すこととなった日本が確立した、イタリアを超えたイタリアンモダンのアイテムたち。ぜひご覧ください。
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ソファ
クアドラアルタ QUADRA alta | ARFLEX JAPAN
シンプルとベーシックを追求して生まれた「クアドラアルタ | QUADRA alta」シリーズ。スクエアをベースにした囲われる安心感に包み込まれます。
かっちりとしたブラックレザーの上質な佇まいとともにくつろぎの時間をお楽しみください。
ベンゴディ BENGODI 240 | チニ・ボエリ
同社の中でも最も大型でゆったりとした掛け心地のソファ「ベンゴディ | BENGODI」。楽園という名にふさわしく、思い切り身体を預けられます。
ややルーズなレザーにより固い印象になり過ぎない大人のカジュアルスタイルを叶える逸品です。
ストレージ
コンダクター Conductor | ARFLEX JAPAN R&D
多彩なバリエーションで自由な構成を叶えた、COMPOSER(コンポーザー)シリーズの進化版である「コンダクター | Conductor」。
大型テレビへの対応に配慮したHi-Fi(ハイファイ)シリーズで優雅なリビングシーンを創造してみてはいかがでしょうか。
シーシーシー c.c.c. Hi-Fiボード | カルロ・コロンボ
上記とよく似ていますが、こちらはカスタムではなくコンプリート型の収納家具シリーズ「シーシーシー | c.c.c.」。
こだわりのディティールにより建築的な壁面を構築する洗練されたデザインが魅力的です。
シーシー9 C.C.09 | カルロ・コロンボ
そんなc.c.c.の後継モデル「シーシー9 | C.C.09」。実は、2021年に廃番となってしまいました。
よりコンパクトなサイズで、ひとり暮らしのお部屋にもぴったり。清潔感あるモダンの風を届けてくれることでしょう。
センターテーブル
モンターニャ MONTAGNA | 川崎文男
1台のセンターテーブルとしてはもちろん、2台を並べて正方形で、少しずらして動きを出してみたり。
そのままでも壮観な“ 山 ”ですが、実はフレキシブルに使うことで山脈のようなダイナミックな景色を堪能できます。
ポンテ ponte | 川崎文男
山ときたら川。こちらはそんな川にかかる橋にインスパイアされた「ポンテ | ponte」。
セパレート式なので、並べて重ねて別々にしてと使い道が広がるセンターテーブルです。
おわりに
1970年代、アルフレックスが当時行った一番の改革こそが、リビングシーンでした。
その功績は大きく、今では当たり前となったソファのあるリビング風景は、同社の貢献抜きには語れません。
シンプルで使い心地の良いモダン・ライフを楽しむための家具はアルフレックスで。ぜひ住まいをトータルにセットアップしてみてはいかがでしょうか。