Laukaan puu
Pirkka Table & Toholampi Chair
最近セパタクローという言葉が頭から離れません。なんだかつい口に出して何度も言いたくなってしまいます。
調べてみると半濁音や五七五など、口の動き方やリズムによって語呂が良いとか語感が良いと感じるんだとか。
他にも、ポリプロピレンや墾田永年私財法、サイン・コサイン・タンジェントなんかが心地よい言葉だそうです。
そして、このブランドもけっこう声に出すと気持ちいい気がするのです。
響きも佇まいも
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Laukaan puu(ラウカンプー)。とても可愛らしい響きをもつ、フィンランドを代表する家具工場です。
タピオヴァーラデザインを製作していた頃は、その高い技術力でいくつもの名作家具を手掛ける本国を代表するほどのメーカーだったといいます。
その中で最も有名といえるのが、Ilmari Tapiovaara(イルマリ・タピオヴァーラ)の代表作のひとつでもある「ピルッカ | pirkka」シリーズ。
ラウカンプーが製造に携わったのは1955年の誕生から約10年ほどですが、初期のオリジナルモデルとしての地位を確立し支持され続けているのだから、その人気は想像に難くないでしょう。
ピルッカの特徴といえば、パイン材×ブラックの組み合わせ。それから、海外で生まれたとは到底思えないこじんまりとしたサイズ感。
脚部が中央に寄ったデザインなので、この120cm幅には向かい合わせで椅子を収めるなら2脚がぴったりです(四方を使えば十分4人でも囲めます)。
そして、同時期かそれよりも後に誕生したと思われるシリーズ「トホランピ | Toholampi」。刻まれたラウカンプーの刻印はどちらも同じです。
ただこちらは現在までに復刻生産がされていないため、現存するのはラウカンプー製のみ。より貴重で希少なデザインといえます。
伝統的なウィンザーチェアのスピンドルバックの背もたれとパイン材の風合いが重なり、カントリーの雰囲気を高めた1脚。まるでギターのような座面も可愛らしさに溢れています。
詳しいデザインの馴れ初めは不明ですが、ピルッカのブラック脚とトホランピのホワイトレッグ。個人的にはこの2つが対を成すデザインのように思えてなりません。
実際に、ピルッカの天板とトホランピの座面の構造は瓜二つ。サウナから着想を得たといわれるピルッカの木ダボを見せるデザインがどちらにも取り入れられています。
加えて、はっきりくっきり白黒つけたカラーリング。やっぱり何か関連しているんじゃないかなぁと疑ってしまうのです。
実は、ラウカンプーだけでなくピルッカもトホランピもつい言いたくなって、3つともをあえて言い換えることなくブログ内にたくさん散りばめてしまいました(お気づきでしたでしょうか?)。
もちろん言葉の響きの可愛さだけでなく、見た目にも可愛いという表現がぴったりのピルッカとトホランピ。
どちらも経年の風合いとパイン材の優しさ、そしてパイン材だからこその程よいカジュアル感をまとった希少なビンテージアイテムです。
タピオヴァーラの「人々のためのデザイン」をその原点でもあるラウカンプーで味えば、きっと贅沢な日常が過ごせそうです。
ピルッカ pirkka ダイニングテーブル
トホランピ Toholampi ダイニングチェア