FLOS
Frisbi
FLOS(フロス)は1962年、イタリアを代表とする建築家でありデザイナーであるカスティリオーニ兄弟を中心として創設。
イタリアのデザイン活動の一大拠点として、名だたるデザイナー達が数々の名作照明をここで生み出してきました。
今回は同社よりアッと驚くような構造の照明が入荷しましたので紹介させて頂きます。
それでは、是非最後までお付き合いくださいませ!
円盤が生み出す最適な光
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今回紹介させて頂くのは"Frisbi / フリスビー"。
その名前の通りの大きな円盤が目を引きます。円盤は一見すると宙に浮いている様にも見え、不思議な浮遊感、近未来感を感じさせる一点です。
デザインを手がけたのはイタリアの"Achille Castiglioni / アッキーレ・カスティリオーニ "。
ミラノ工業大学建築学科卒業後、建築や都市設計、家具や小物などのデザインに携わり、1962年からは"FROS / フロス"にデザイン責任者として参画しました。
今回紹介の照明以外にも、大理石のベースから優雅な曲線を描きながら伸びるアームを持つ「ARCO」も同氏のデザインした作品として有名ですね。
一般的に「シェード」と聞けば、私たちは光源を上から取り囲んだものを思い浮かべますが、同商品の場合は穴の開いた円盤状のシェードが光源の下に吊り下げられており、それを上からスポットライトで照らすというユニークな構造になっています。
ペンダントライトの常識を覆すようですが、実はとても合理的な造りになっているのです。
シェード中央の穴を通過した強い光は真下の料理や読み物等、しっかり照らしたい対象を明るく照らし、シェード上面に反射した光は空間を照らします。
乳白色のシェードを通過することによって弱められた光はそれ以外の箇所をぼんやりと照らし出し、まぶしさを抑えつつ優しい光を届けてくれます。
シンプルな円盤状のシェードが三種類の強さの光を作り出し、それぞれの光の特性を活かし的確にお部屋を照らしてくれるのです。
鏡面加工が施された電球を囲う小さなシェードが周囲を映し出し空間に溶け込むのに加え、全体的に空間の多い造りとなっている為、インパクトはありながらも周囲を邪魔しない絶妙な存在感。
細いワイヤーが直径60cmの大きな円盤を支えているという対比や、エアコン等の風が当たってゆらゆらと揺れる円盤の様子も面白く、見ていて飽きが来ません。
デザインから70年以上経ちますが、そのルックスから全く古さを感じさせません。そしてきっとこれからも色褪せること無く皆様に愛され続けていくことでしょう。
それでは、最後までありがとうございました!