Knoll
Vintage Tulip Chair
ドイツの家具商一家の生まれであるハンス・ノルによって1938年にニューヨークで設立された家具メーカー“ノル Knoll”。
20世紀モダンデザインを体現し、“使われる芸術品”とも評されるプロダクトを多く展開する同社ですが、今回ご紹介するのは芸術品でありながら観葉植物でもあるような、そんなチェアです。
是非最後までお付き合い下さいませ!
部屋に咲く花
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本日ご紹介するのは、ビンテージのチューリップチェア。デザインを手掛けたのは、フィンランド人の建築家兼プロダクトデザイナーであり、アメリカで活躍したエーロ・サーリネンです 。
椅子やテーブル周りはいくつもの脚が並んで見苦しく気が休まらないと感じたサーリネンは、一本脚で自立するチェアを開発するために多大な研究を重ね、シェル部分はプラスチック、脚部はアルミダイキャストを採用することでデザイン性・強度共に申し分のないチェアを作ることに成功しました。
1957年に発表されてから、現在もシェルチェアやYチェアと並ぶミッドセンチュリーを代表する椅子として知られています。

床から伸びる1本脚と花弁のような曲線を描くシェルが名前の由来となったチューリップチェア。
ただのつるりとした曲線というよりも、細かく緩急の付けられたアウトラインは確かに植物のような有機的な美しさを感じさせます。
縁部分が少しめくれているようなデザインもチューリップっぽい!余談ですが、同じく20世紀アメリカを代表する画家であるジョージア・オキーフが描いた花に似た力強さを感じました。
花や植物の造形って見れば見るほど不思議で面白いので、デザイナー・画家問わずモチーフにする気持ちがよく分かります。

乳白色のシェルは後ろから見るとなんだか牛乳の入ったワイングラスにも見えますね。想像力を掻き立てるフォルムが部屋の中に1つあるだけで少し心が躍ります。
個性的なデザインのチェアに感じますが、丸いフォルムとさっぱりとしたカラーリングのせいかどこか親しみやすさも持ち合わせているので、ご家庭でも取り入れやすいデザイナーズチェアです。
こちらは座面が回転する仕様。ビンテージ品のためややぎこちなさはありますが、それも味としてお楽しみ頂ければと思います。

クッションは新しく製作されたものを使用しており、清潔にお使い頂けます。
しっかりとした感触のウレタン製なので安定感ある座り心地です。長時間座っても疲れにくく、背もたれのカーブも程良く身体にフィットしゆったり寛げます。
ファブリックは赤みの強いパープルカラー。奇抜すぎない彩度なので、お部屋をシックな空間に仕上げたい方にもおすすめ。
それこそ観葉植物を横に置いたり、グリーンのカーテンと合わせたりとインテリアコーディネートが楽しくなりそうな一脚です。

本日ご紹介したのは、ノル社よりビンテージチューリップチェアでした!
長い研究の末に完成した、本物の花のようなパワフルさと優美さを兼ね揃えたチューリップチェア。
うっとりするような1脚を、この機会に是非いかがでしょうか?
