JOSEF JAWOREK
Bentwood Chair
蒸しあげ水分を含ませた無垢材を「曲げる」事で成型されるベントウッドチェア。その歴史は古く、製法の考案は19世紀半ばまで遡ります。
その長い歴史の中で様々なタイプが誕生した為コレクターの間でも人気が高く、アンティークチェアの花形とも言える存在。
今回も非常に希少度の高い1脚が入荷してくれましたので是非紹介させてください。
語れるアンティークチェア
ベントウッドと聞けば真っ先に思い浮かぶのは"トーネット TONET"。
しかしながら今回紹介するのは隠れた名工房とも言える"ジョセフ・ヤウォレク JOSEF JAWOREK"という会社製造の1脚です。
当時TONET社と並ぶトップメーカーであったMundus社に在籍していたJosef Jaworek。同氏はオーストリアに小さな工場を持ち、1907年からベントウッドチェアの製造を行っていました。
1914年にMundus社が他社と合併した後にはJosef Jaworek名義での家具製造は行われておらず、従ってJosef Jaworek名義の家具は1907~1914年の極短い間しか製造されなかった非常に希少なものと言えます。
今回入荷してくれたのはオーソドックスなデザインの1脚。背もたれには2本のバーが備えられているタイプです。
座面には孔雀の様な文様がエンボスされ、上品で高級感のある佇まい。
その他4本脚の間をぐるりと回る貫や緩く開いた脚先…。
希少性どうこうは勿論ありますが、単純に造形が素晴らしく見惚れるような1脚でございます。
シンプルなデザインでどんなテイストにも合わせ易く、おまけに軽量。
製造から100年経っても変わらず愛され続けるのは、そんな実用性の高さからでもあるでしょう。
デザイン、実用性、そしてちょっと語れる希少性に関するうんちくも込み込みでとってもオススメ出来るアンティークチェアです。