GETAMA
GE290 Teak 2 Seater
近頃はAIの進歩が凄まじいですね。
ある自治体では接客対応にChatGPTを取り入れたり、The Beatlesの新曲(!)を作るプロジェクトが進んでいたりもするそうです。すごい時代に生きているなぁとワクワクする反面、ずっと変わらない普遍的なものの尊さみたいなものも一層感じるようになりました。
1953年に誕生してから、家具好きの憧れであり続けているソファ。これこそが私の中での普遍的な一台です。
やっと会えました
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ご存じハンス・J・ウェグナーの代表作『GE290 2シーター』が入荷しました。
美しいフレームバランス、ほかに何か足す必要も引く必要もない完璧なフォルムですね。
ウェグナーというデザイナーは、家具作りにおいてはとにかく実直。奇をてらったことはせず、飛びぬけて個性的なデザインというわけではありません。
それゆえ初めて見た時には良さが分からない方も多いと思います。
今日の家具デザインが豊かになったことの裏返しとも言えるので、それはそれで悪くは無いと思いますが、ここはやはりオリジネーターに触れてほしいところ。
多くの家具職人やメーカーが模倣した後姿。私はこのアングルが一番好きです。
ソファって壁に直付けでレイアウトするものって固定概念がありましたが、GE290を知ってから「ソファの後ろを見せる」のもアリなんだと気付きました。
ちなみに車も後姿のデザインに力を入れることが多いそうです。たしかに一番よく見るのは前の車の後姿ですもんね。
シングルやトリプル、オークフレームの個体は何度も目にしているGE290ですが、なんとチーク材の2シーターは初入荷なんですね。
言うまでもなく日本の住環境には最適な2シーター。今まで巡り合えなかったのが不思議でなりませんが、手放さない人の気持ちも大いに分かるというもの。やっぱりこのサイズのバランスが最高です。
現行品ではメッシュ張りになっている座面も、オリジナルのコイルスプリングが現役で体重を支えてくれています。
こういう表から見えない部分までそのまま残ってくれているのが嬉しいですね。
当然ながら現行品には無い貴重なチークフレーム。一生懸命サンディングしたので艶々、サラサラです。
入荷当初にあった輪染みや小傷なんかも概ね消え、綺麗なコンディションに仕上がっています。
やっと出会えたチークの2シーター。正直言って安くはないです。ほかの選択肢も浮かぶ価格でしょう。
それでもやっぱり、GE290だけが感じさせてくれる喜びがあるのです。