Kitani
ND-01
風合い美しい北欧家具。
無駄な装飾を省いた造形は素材の質感をより引き立たせる美しさを持っています。
シンプルさは同時に使用者の生活に負荷をかけない実用的な面も。
経年による表情の移ろいも実使用により理解する心地よさも北欧デザインならではの魅力。
今回ご紹介するのもデンマークが誇る逸品です。
大胆で艶やか。
>>この商品の詳細を確認する
北欧家具の技術を受け継ぎ現代に伝承する”キタニ Kitani ”。
北欧家具との長年の対話によるデンマーク家具への理解の高さは、世界で随一と言っても過言ではありません。

先人の職人技に敬意を。
自分たちの手で次世代に。
デンマーク本国での職人の担い手が少なくなり、本物といわれる家具が消滅してしまうのではないかという不安を強く感じていました。
技術の伝承の一翼をキタニが担いたい。
その想いに共鳴したデンマークのデザイナー達はキタニとライセンス契約を結びました。
現在では、イプ・コフォード・ラーセン、ヤコブ・ケア、フィン・ユール、シグード・レッセル、ナナ・ディッツェル、ベント・アンデルセンの6名のデザイナーの作品をキタニが手掛けております。

今回ご紹介するのは、キタニから販売されているナナ・ディッツェルの作品、『ND-01 イージーチェア』。
空間の探求と技術の限界に挑戦することでデザイン界に名を馳せたデザイナーです。
「草花の美しさや、生物や昆虫のフォルムなど、自分が美しいと思ったものをデザインに生かしている」
多様性に富む自然界に影響を受けたオーガニックで大胆なフォルムは、一目で彼女の作品だと理解させる個性あふれる造形を誇ります。

何ものにも束縛されない自由への憧れ。
伝統に捕らわれない自由奔放なデザインアプローチと確固たる技術への造詣。
自由を欲した彼女は奔放に生きる事を選びます。
伝統や様式を重視したコーアクリントに師事していたナナ・ディッツェルは、このクリントの教えに反旗を翻したそう。
その揺るぎない信念は機能的なデニッシュモダンの伝統に風穴を空けたと言えるでしょう。
ただ、ナナ・ディッツェルは独特の華がありながらも伝統をも踏襲している所が、一目置かれるポイント。
先人の伝統と彼女の思いを融合したデニッシュモダンは、個性ある美学なのです。

自然界の美しさ、多様性、そして自由さ。
彼女が手掛ける作品はアヴァンギャルドで大胆ながら、どこか女性らしさを感じさせます。
それはおそらく造形細部への気配り。
素材への理解やリスペクトを感じられるデザインがそう思わせているのかもしれません。

すり鉢状のカーブを描く背もたれ。
くの字に曲がった後傾デザイン。
肌触り優しいビーチ材。
堅苦しさを感じさせない有機的造形は艶やかささえ感じさせます。
技術・真髄・美学が詰め込まれた逸品は、彼女が生涯貫いた”奔放さ”を映し出してくれます。

細部への配慮が感じられる拘り。
細かな工夫の積み重ねと緻密な計算。
北欧家具が放つ気品は他の追随を許さない魅力を持ちます。
多様性を重んじるナナ・ディッツェルの作品は、現代だからこそ評価される輝きを放っています。
