Carl Hansen & Son
Vintage CH30 Dining Chair
生涯でおよそ500脚の椅子をデザインし、そのほとんど全てが名作と呼ばれる「椅子の巨匠」、Hans J.Wegner。
今回はそんな同氏がデザインし、1954年にCarl Hansen & Sonより発表された『CH30』という椅子の紹介です。
どうぞ最後までお付き合いください!
「道具」としての魅力
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近年になってCarl Hansen & Sonにより復刻されたCH30ですが、今回入荷したのは正真正銘オリジナルの一点。
現行品には無いオーク材×チーク材のコントラストが目を惹くビンテージ品です。
14歳で職人としてのキャリアをスタートし17歳で「指物師」の資格を取得した同氏。
あまり聞き馴染みの無い「指物師」という言葉ですが、日本でいう箪笥や茶道具を釘を使わずに組んで作る職人の事です。
このチェアにもしっかりその技は活かされており、チーク材の背もたれとオーク材の脚を十字架型の契りで組み合わせています。
この手法により各パーツがより強固に接合されるのに加え、ジョイント部分はデザイン的にも素晴らしい仕上がりですよね。
「私の作品は芸術作品ではありません。日用工芸品なのです。」
芸術作品のような家具を多数生み出してきた同氏ですが、家具の道具としての側面もまた良く理解していた人物でありました。
CH30に腰かけてみるとなるほど…素晴らしい座り心地です。
コンパクトな椅子ではありますが背もたれは広めに設定されており、身体だけでなく両肘まで収まる位のゆとりがあります。
加えて背もたれの緩やかなカーブは身体に沿い、座面もまた広めな為、ダイニングチェアではありますがゆったりと寛いでお座り頂けます。
食後にほっと一息つくのには最適な一脚かと思います。
アームレスのコンパクトな仕様の為テーブル付近でも場所を取りませんし、ダイニングテーブルやデスクと合わせずとも単体でお部屋に置いておいても非常に様になるかと思います。
ウェグナーのこだわりとビンテージ特有のアジの感じられる見ているだけでも楽しい一脚ですが、是非使い倒してその道具としての魅力も存分に感じて頂きたいと思います!
いかがでしたか?
作品としての見た目にも道具としての機能性にも妥協しなかった同氏だからこそ作り出せた名作椅子です。
こちらは現在下北沢店にて展示販売中ですので、是非実際に見て触って座ってみてくださいね。