CADO
FD516 Coffeetable
こんにちは。学芸大学店の本日のブログでございます。ご紹介させて頂くのは、入荷してきた頃から渋くてカッコイイ姿が気になって仕方なかったチーク材のセンターテーブル。実はこの家具を作ったデンマークのブランドの“ カド / CADO ”は、チーク材を用いた北欧家具の先駆けとなったブランドなのです。
あのランプと同じデザイナーでした
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そのカッコイイ姿をお見せする前に、そんな先駆けブランドの歴史について少々書かせて頂きます。飛ばして読んでくださっても大丈夫ですが、こちらの家具を語る上で知っておくと通っぽいですよ。
歴史が深いカド社。フランス氏とデバーコセン氏によりフランス&デバーコセン社として創業され、その後息子に事業を引き継ぎフランス&サン社に改名します。その後、デザイナーでもあるポール・カドビウス氏に事業継承し1966年に“CADO / カド”の名前に。その後フランス&フランスに改名されておりますが、現在では既に閉鎖しております。そしてこのテーブルは“CADO”のシールがついておりますので、カド社時代の物です。
ちなみにこちらがフランス&サンの刻印とシールです。色やデザインの雰囲気は似ていますね。先日取扱っていたこのシールの持ち主はSOLDOUTですが、気になった方は良ければご覧ください。→【
フランス&サン france & son チーク材 セパレートソファ 2人掛け オーレ・ゲルロフ・クヌードセン Ole Gjerløv Knudsen 北欧ビンテージ ♪】
そんなカド社の“FD516 CoffeeTable”のデザイナーは“Peter Hvidt & Orla Molgaard Nielsen / ピーター・ヴィット&オーラ・モルガードニールセン ”の2名。なんとも偶然なのですが、先日私がブログにてご紹介させて頂いたデンマークの老舗照明メーカー、レクリントの161ペンダントランプ(
~折り紙のようなランプ~)と同じデザイナーです。カド社最盛期の頃に活躍していた彼らはデンマーク家具界の草分け的存在とも呼ばれております。
そんな両名による美しいフォルムのテーブル。天板は無垢のチーク板を削り出し心地良い触り心地を実現しており、尚且つ天板を薄く見せております、繊細な工芸美といったところでしょうか。
ジョイントは真鍮。中央の棚板との接地面が極僅かなため、浮いているようにも見えます。そして棚板はラタン製。繊細な技術や異素材の使い方のセンスがデンマークの家具界を牽引してきたデザイナーたちのクオリティの高さを物語っております。
様々な歴史の中で著名なデザイナー達と事業を共にし、ハイセンスなチーク材の家具を生み出し続け、きっと現代の北欧家具にも大きく影響を与えているであろうカド社の家具。そんなブランドだからこそ、大切に使われてきたことが良く分かるコンディションのお品物となっております。希少な1点物となりますので、是非この機会をお見逃しなく!