iittala / ARABIA
Birds by Toikka / Parvi
羽根・脚・くちばしと、他の生き物と比べても特徴の多い「鳥」はどこの国でもしばしばデザインとして登場します。
そんな人々を魅了してやまない鳥の造形ですが、やはり北欧の人の手にかかるとひと味もふた味も違います。
上手にデフォルメし、オブジェとして完成された北欧の鳥たち。
今回はイッタラバードが2羽、そしてちょっと変わり種なアラビアの鳥が1羽根と、合わせて3羽もきれいな鳥が集まってくれました。
人々を魅了する、北欧の鳥たち
まずご登場いただきますのはフィンランドの巨匠 オイバ・トイッカ のデザインによる『Birds by Toikka』。
1972年よりスタートし、現在でも"イッタラ ittla"により毎年のように新たなバードが生まれるこちらのシリーズ。
その年のみ数量限定で生産されるようなバードも多く、希少性・コレクション性の高さからコレクター達の心を掴んで離さないアイテムです。
こちらは北欧雑貨を数多く扱う人気ショップ"スコープ SCOPE"の別注により誕生した『ラカティ Rakatti』。2012年に僅か200体生産されたうちの196羽目でございます。
1984年から1986年の極短い期間に生産されたバード『ソングトラッシュ Songtrush』がモデルになっているという事で、製法も当時のものが採用されています。
特徴的なV字型はマウスブローによって膨らんだガラスにハサミで切れ込みを入れる事によって生まれます。よく見ると背中にはその跡がうっすらと確認できますね。
バードの一番最初の作り方という事で、そんなところもバードファンの心をくすぐるポイントなのではないでしょうか。
グリーンの地にブルーのドットが施されたこちらのバード。このグリーンがまたメロンソーダのような爽やかで心地良い色合いで、光に透かしていつまでも眺めていたくなります。
グリーン×ブルーという斬新なカラーリングながらに清涼感溢れるバードです。
こちらは2001年のアニュアルバードとして登場した『ゴールデンドーブ Golden Dove』。
「金色の鳩」を意味するその名の通りの華やかな1羽です。
金色はイエロー地のガラスにたっぷりと気泡を含ませる事で表現。全体に散りばめられた気泡はまるで羽毛のよう。ガラスという素材ながらにもふもふとしているように見えます。
サイズも23cmと大き目。メタリックな輝きも相まって存在感のあるバードかと思います。
お次はフィンランドを代表する陶器メーカー"アラビア ARABIA"からの1羽。
1980年代に生産された動物型のシリーズ『パルビ Parvi』。アラビアを代表するアメリカ人デザイナー ハワード・スミス によりデザインされ、こちらには『リサ Lisa』と名付けられています。
イッタラバードとはまた違った陶器と塗りの質感。ひんやりつるつるとした手触りも新鮮。
とぼけた表情とふくよかなフォルムがとにかく愛らしく、いつも傍に置いておきたい1羽です。
さて、お気に入りの鳥はいましたでしょうか?
お部屋に飾っておけば、目に入る度にいい気分になりそう。普段のちょっとした幸せを運んでくれる、北欧の魅力的な鳥たちの紹介でした。