ASKO
Aslak chair
デザインを手掛けたのはフィンランド出身のイルマリ タピオヴァーラ。
構想から12年の歳月を経て、彼の理想がやっとかたちを成しました。
ピルッカでも、ファネットでもドムスでもない。アスラックが彼の椅子デザインにおける終着点だったのです。
イルマリの椅子の終着点。
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イルマリ タピオヴァーラが椅子に求めていた大前提。
普遍的かつ多目的な椅子。
そして、人々が手に取りやすい価格にするために、コストをできる限り下げ、大量生産し続けることができる企画的な製品であること。
アスラックチェアはその全てを叶えました。
背もたれ、脚、肘掛けまでが有機的に繋がる椅子。
曲線というキーワードのもと、パーツ同士が緊密な統一感でまとめ上げられたその椅子は、ダイニングチェアであり、パーソナルチェアの側面も併せ持っています。
背中にフィットするよう、中央に向かって弧を描く背もたれ。
座面も同様に弧を描きながら、奥に傾斜するつくりとなっており、身体は自然と背もたれに預けられます。
少し前に迫り出したアームは肘掛けとしては十分な心地よさ。
今回の個体は表面にホワイトのペイントが施されています。
シールの形から推測するにアスコ社製。
後年にペイントされていることで、新しいものに見えますがれっきとしたビンテージ品。
曲木の技術が彼の構想に追いつくまで、ずいぶんと時間がかかってしまいましたが、製造に成功してからは彼の理想通り量産され続けることに。
最初期はフィンランドのSchauman社で製造。後にアスコ/ASKO社での製造へと移り変わり、現在そのバトンはアルテック/artek社に受け継がれています。
1958年の製造開始から早65年。きっとこの先、幾年の歳月を経ても彼が描いた普遍の椅子は世界中で愛され続けていくのでしょう。