「フィンランド・デザインの良心」 日本の美術館での初個展
20世紀デザインにおいて多くの革新をもたらしたもっとも優れた創作者の一人と言われるカイ・フランク(1911–1989)の日本の美術館での初個展が神奈川県立近代美術館 葉山で開催されます。
《クレムリン・ベル KF500/1500》 1957年/ 吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin カイ・フランク(1911–1989)は、「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれ、20世紀デザインにおいて多くの革新をもたらしたもっとも優れた創作者の一人と言われています。本展は、フィンランド唯一の公立ガラス研究機関であるフィンランド・ガラス博物館と、カイ・フランク本人から直接入手した多くのプロダクトを収蔵しているタウノ&リーサ・タルナ・コレクションから構成された、その作品の幾何学的造形に着目した国際巡回展です。日本の美術館での初個展となる本展では、今日もなおロングセラーとしてよく知られるプロダクトをはじめ、アート・ピースと呼ばれる技巧を尽くしたガラス作品など約300点を展示します。 さらには、1950年代に来日した際にカイ・フランク自身が日本の風景や市井の人々を撮影した写真なども紹介し、このフィンランドを代表する、そして日本を愛してやまなかった偉大なデザイナーの足跡をたどります。
ソルト・シェイカー 1951年/陶器/アラビア製陶所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin | (左から)《2744-12 cl》《2746》《2718 ja》《27449 cl》 コップ 吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin |
展覧会の見どころ
フィンランドを代表するデザイナーの日本の美術館での初個展
本展は、日常的なプロダクトを多数生み出したことから「フィンランド・デザインの良心」と呼ばれたカイ・フランクの、幾何学的造形に着目した国際巡回展となります。2018年にフィンランド・ガラス博物館で開催された展覧会をもとに構成した本展では、同館の収蔵品と、カイ・フランクと親交の深かったデザイナーであるタウノ・タルナ氏のコレクションからなる約300点を展示し、日本の美術館での初個展にふさわしい代表作を紹介します。《リング・プレート》 1960年代/吹きガラス、リング・テクニック/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Rauno Träskelin | 《エッグ》 1955年/宙吹きガラス/ヌータヤルヴィ・ガラス製作所/タウノ&リーサ・タルナ・コレクション photo by ©Satoshi Nagare |