トップ画像 引用元:21_21 DESIGN SIGHT/世田谷美術館/東京国立博物館/国立西洋美術館/東京都庭園美術館/東京オペラシティ アートギャラリー/KEN NAKAHASHI/キヤノンギャラリー S/アーツ前橋/クレマチスの丘 ベルナール・ビュフェ美術館/愛媛県美術館/霧島アートの森/十和田市現代美術館
2019年も外せない!
インテリアショップスタッフ的オススメ展覧会まとめ
どんどん寒くなる、平成最後の11月。文化活動してますか?
冬用ユニフォームのヤッケが支給されたインプションですが、既にヤッケだけじゃ足りず震える毎日です。冬はすぐそこ…というか暦の上では11月7日に立冬でしたから、もう冬ですね。
冬を温かく過ごせるよう、ラグやらNウォームやらアンカやらを揃えていますが、たまには冬ならではのオシャレをして文化活動もしたいなぁ。と、言うことで夏に続いて冬のオススメ展覧会をまとめてみました。現在既に開催中のものから、年明けに開催されるものまで。
インプションスタッフ的観点で、インテリアに通じたり通じなかったり、大展覧会から比較的マニアックなものまでラインナップしました。お出かけの参考になれば幸いです。
今回ご紹介するのは
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東京近郊編
いいデザインでは足りない、得も言われぬ魅力を感じる「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」
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「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」 21_21 DESIGN SIGHT 港区 東京[/caption]
感度の高い界隈で非常に注目度の高い「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」。
日本民藝館館長を務める深澤直人氏のディレクションで、日本民藝館の所蔵品から146点の新旧さまざまな民藝を選び抜き、素直にその魅力を語るコメントとともに展示します。また、民藝のつくり手やそれを伝える人の暮らしと仕事を捉えた映像、深澤直人氏の個人コレクション、民藝の新たな表情を映し出す写真によって、現代に生きる民藝の姿を紹介します。
都会の一等地、六本木のミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHT。近隣には森美術館や国立新美術館、サントリー美術館などの美術館に映画館、商業施設が多数あり、お出かけプランが作りやすそうです。
会期 2018.11.2(金) ~ 2019.2.24(日)
会場 21_21 DESIGN SIGHT
詳細は
» 公式ページ でご確認いただけます。
言葉以上に語り掛けてくるデザインの驚き「ブルーノ・ムナーリ ― 役に立たない機械をつくった男」
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「ブルーノ・ムナーリ ― 役に立たない機械をつくった男」 世田谷美術館 世田谷区 東京[/caption]
イタリアの画家にして、デザイナー、さらには絵本を多数制作し、子どものための造形教育にも力を注いだ、ブルーノ・ムナーリの回顧展です。
身近なところだと、DANESE (ダネーゼ)の灰皿はブルーノ・ムナーリのデザインですね。
技術や知識のようなハードルを取り払った、多くの人が参加できるみんなの美術。子供に戻ったような気持ちで、フラットな感覚のまま見に行きたい展覧会です。
会期 2018.11.17(土) ~ 2019.1.27(日)
会場 世田谷美術館
詳細は
» 公式ページ でご確認いただけます。
400年前のレディ・メイド「マルセル・デュシャンと日本美術」
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「マルセル・デュシャンと日本美術」 東京国立博物館 台東区 東京[/caption]
花入れと便器(「泉」という作品)を並べた、一見トンチンカンなポスターが必要にそそります。マルセル・デュシャンがいなければミッドセンチュリーは来なかった。暴論かもしれませんが、そのくらい影響力の強い芸術家。こねくり回された美術を斜め上から再解釈し、目新しく楽しい企画展をしてくれる東京国立博物館。純粋に楽しそうな展覧会です。
会期 2018.10.2(火) ~ 2018.12.9(日)
会場 東京国立博物館
詳細は
» 公式ページ でご確認いただけます。
開館60周年記念展「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ-ピュリスムの時代」
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「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ-ピュリスムの時代」 国立西洋美術館 台東区 東京[/caption]
上野の国立西洋美術館本館。ル・コルビジェによって設計され、2016年にユネスコ世界遺産に認定さました。「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ-ピュリスムの時代」は若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返る展覧会です。
会期 2019.2.19(火) ~ 2019.5.19(日)
会場 国立西洋美術館
詳細は
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幻想か悪夢か、日本のシュルレアリスム「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」
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「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」 東京都庭園美術館 港区 東京[/caption]
夏はブラジルの椅子展が最高だった東京都庭園美術館。次に気になるのは近年になり再注目されている岡上淑子女史のフォトコラージュ作品を集めた展覧会です。マックス・エルンストの影響を色濃く受け、戦後連合国軍の置き土産として国内にあった、TIMEやLIFEといった海外のグラフ雑誌や、Vogueのようなファッション誌を素材とし、戦後復興期の時代を反映した報道写真による背景は鮮やかな対比を描きます。サブカル好きにはたまらないといった雰囲気がむんむんです。国内の所蔵品と米国ヒューストン美術館の所蔵品を合わせ、日本で初めて見られる作品もあるようです。
会期 2019.1.26(土) ~ 2019.4.7(日)
会場 東京都庭園美術館
詳細は
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1000近い模型・資料が好奇心を刺激する「田根剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building」
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「田根剛|未来の記憶 Archaeology of the Future ─ Digging & Building」 東京オペラシティ アートギャラリー 新宿区 東京[/caption]
東京オペラシティアートギャラリーとTOTOギャラリー・間で同時開催されている「Archaeology of the Future ─ 未来の記憶」。オペラシティアートギャラリーでは場所をめぐる記憶を発掘し、掘り下げ、飛躍させる手法と、そこから生み出された〈エストニア国立博物館〉、〈古墳スタジアム〉といった代表作や最新プロジェクトを大型の模型や映像などによって体感的に展示し、TOTOギャラリーでは田根氏のすべてのプロジェクトで実践されている「Archaeological Research(考古学的リサーチ)」の方法論を展観するということです。緻密なジオラマや映像のインスタレーションが実に楽しそうで、テーマはディープですが、知識が無くてもとっつきやすいよう、展示されているように感じます。
会期 2018.10.19(金) ~ 2018.12.24(月)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
詳細は
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どこかにいるかもしれない息子に向けて—「Letter to My Son」
フォトグラファー森栄喜さんの個展。森栄喜さんは2014年『intimacy』で、第39回木村伊兵衛写真賞を受賞し、2018.12.1(土)から東京都写真美術館の「小さいながらもたしかなこと日本の新進作家vol.15」に参加します。とてもプライベートな内容でありながら、誰しも心に重なる部分を持つ。抒情的で感傷を孕んだ森栄喜さんの作品が個人的に大好きなので、ここに掲載しました。今、必要な表現者として注目される作家の個展。新宿3丁目なので今度の休みにでも行きたいです。
会期 2018.11.23(金・祝) ~ 2018.12.22(土)
会場 KEN NAKAHASHI
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全国編
自らの感性で創造する必要のメッセージ「岡本太郎と『今日の芸術』 絵はすべての人の創るもの」
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「岡本太郎と『今日の芸術』 絵はすべての人の創るもの」[/caption]
名著「今日の芸術」以降、太郎先生が戦後社会に与えたインパクトを検証する展覧会です。
「芸術は万人によって、鑑賞されるばかりでなく、創られなければならない」と同時代の若者や芸術家たちを挑発した太郎先生の世界を堪能しましょう。
出品作家は赤瀬川原平、パブロ・ピカソ、ヤノベケンジなど豪華でワクワクな方々がそろい踏みです。
会期 2018.10.5(金) ~ 2019.1.14(月・祝)
会場 アーツ前橋
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小さな絵本から世界が見える「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」
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「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」 クレマチスの丘 ベルナール・ビュフェ美術館 駿東郡 静岡県[/caption]
ギータ・ウォルフとV.ギータという二人のインド人女性が中心となって活動してる「タラブックス」。インドの民俗画家による絵を、ふっくらとした風合いの紙に版画の技法で印刷し、職人が糸で製本した、工芸品のような本は、世界にはもっと違った見方や価値があるのだと教えてくれます。画家、編集者、デザイナー、印刷職人らによるチームワークから生み出されるユニークな本づくりの全容を伝える初の展覧会です。
会期 2018.11.10(土) ~ 2019.1.14(月・祝)
会場 クレマチスの丘 ベルナール・ビュフェ美術館
詳細は
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白磁の純粋な美しさに触れる「黒田泰三 白磁」
世界で活躍する黒田泰三氏の、初となる美術館での個展です。1981年から伊豆に窯を構え、器の可能性を探求し続けている黒田氏の極限の白磁をぜひご堪能下さい。
会期 2019.1.12(土) ~ 2019.4.9(火)
会場 ヴァンジ彫刻庭園美術館
詳細は
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デザイナー、陶作家としての原点と新世界に触れる「石本藤雄展―マリメッコの花から陶の実へ―」
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「石本藤雄展―マリメッコの花から陶の実へ―」 愛媛県美術館 松山市 愛媛県[/caption]
愛媛県砥部町出身の石本藤雄はフィンランド、マリメッコのデザイナーであり、アラビアのアート部門に所属する陶芸家としても活躍しています。デザイナーとして活躍される石本氏の仕事を振り返りながら新作も見られる、故郷の地ならではの雰囲気がある展覧会です。京都、東京にも巡回するということです。
会期 2018.10.27(土) ~ 2018.12.16(日)
会場 愛媛県美術館
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まとめ
待望だった21_21 DESIGN SIGHTの民藝展が始まり、来年の展覧会情報も少しずつですが出てきていますね。
年末に向かって忙しくなってくる時期ですが、忙しい時期にも合間を縫って展覧会に行ってみると、凝り固まって狭くなっていた視界が開けるような時があります。夏のまとめに輪をかけて趣味の偏ったまとめになってしまった気もしますが、新しい視点を持ったり、初心を思い出したり、何かキッカケになるようであれば幸いです。
ご紹介した展覧会は2018年冬から2019年春にかけて開催されるものとなります。