US Vintage
Desk Cabinet
好みのタイプというと、優しいとか落ち着くとか頼れるとか、そんな答えが一般的なのでしょうか?
調べてみたら、「一緒にいて自然体でいられる人」という100点満点がつきそうな回答や「好きになった人がタイプ」なんて全方向に対応できる答えもあるようで。あともちろん、外見派も。
つまりはタイプなんて千差万別なわけですが、「ギャップがある人」というのも魅力的なようです。たしかにそうかもしれません。
大きくて、強靭で、繊細で、可愛くて。
>>この商品の詳細を確認する
見た目と中身にギャップがある家具。感性が豊かで、あらゆる一面をのぞかせる家具。
大型のデスクキャビネットと思いきや、実はたくさんのギャップが隠されていました。では、どこにギャップがあるのか…ぜひ一緒にチェックしてみませんか。
まずは上段から。
左右に備わった扉収納。強靭でいて、すこし強面な“ 金網戸 ”が用いられています。
それでも扉をひらけば、懐の深い収納が3段。風変わりな見せる収納を実現してくれます。
その下には、レザーに覆われた抽斗が1杯ずつ。重厚且つ繊細なデザインの把手が配され、落ち着いた雰囲気を醸し出します。
が、引き出してみるとそこは一面に広がるお花畑。か、可愛い。と漏らさずにはいられませんでした。見た目のイメージを覆されつつも、渋色を基調としているので甘くなりすぎない印象です。
つづいて、扉のないオープンタイプの収納棚が広がる中央スペース。
お気づきでしょうか?よく見ると棚板のデザインが3種3様になっているのです。細かいところまで、しっかりとデザインされた几帳面な一面も持ち合わせているんですね。
そして、真下に位置するデスクゾーン。ちょうど凸の形をした天板は、意外にもゆとりがあるので十分に作業が行えます。
しかも左右には幅があり、PCや文房具などの小物を置くのに最適です。
ちなみにこちらはレザートップ仕様。ややオレンジがかったブラウンの本革には、経年によって刻まれた傷もありますが、それもまた味わい。
手前から奥へ縁取りを描くエンボス加工は金色に彩られ、堅い印象になりがちなレザーの印象を和らげるとともに、柔剛な上品さすら感じさせます。
最後に、下段を。
サイドに扉収納が備わった左右対称のデザイン。波打つような底部のフォルムに猫脚が加わることで、大きい見た目に反した滑らかさと柔らかさを与えています。
言わずもがな内側はお花畑。もちろんトレーも例に倣って。
さらに、ここまで紹介した把手のデザインがそれぞれ異なるという点も見逃したくないポイント。
椅子や脚で見えなくなる場所まで、しっかりとカッティングによるシンプルな装飾が施されています。
ちなみに、「Weldwood Plywood」のステッカーがちらりと確認できますが、詳細は残念ながら分からずじまいでした。
生まれは分かりませんが、その風貌や出で立ちを見ればこの家具が魅力的であることに間違いはありません。
後にプラスの面を知るとき、はじめから好印象だった場合より悪印象だった場合のほうがより好感をもつ。この現象を心理学では「ゲイン・ロス効果」と言うそうです。
私自身、見た目からは想像できない繊細なディテールを知り、今ではこの家具がより素敵に見えて仕方ありません。
とりわけ古家具には、隠された魅力がたくさん。出会う度に、気づかされるばかりです。