US Vintage
Floppy disk Cabinet
先日、友人とかき氷を食べていた際、そのあまりの冷たさに、子供の頃アイスキャンディーを食べて初めて知覚過敏を自覚した時のことを思い出しました。
記憶って見たり聞いたりするだけでなく、香りや温度、質感によって思い起こされることも多々ありますよね。
本日は、そんな誰しもが持っている記憶を引き出してくれそうな家具をご紹介いたします。
ひんやりとした懐かしさ
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今回ご紹介するのは、USビンテージのフロッピーキャビネット。ざっくりとした無骨な工場っぽさがいかにもUSビンテージらしい佇まいです。
フロッピーディスクといっても、10代20代の方の中には知らないという方もいるかもしれません。
それもそのはず。フロッピーディスクは1970~1980年頃に最も普及した記録メディアで、1990年代中頃から徐々に衰退したため、最近はなかなか見る機会も無くなりました。
しかし、過去のものの名前が付いた家具、なんだかわくわくしてしまう!という気持ちも古い物好きの方には分かって頂けるのではないでしょうか?
もちろんフロッピーキャビネットと名前は付いていますが、入れるものの選択肢はさまざま。
なんとこのキャビネット、抽斗が全39杯もあるので、工具の種類が沢山ある工場やオフィスでの事務用品入れなど、かなりの収納力が必要でもちゃんと要望に応じてくれます。
最上段は少し大きめの抽斗が3杯、下6段は1段につき抽斗が6杯備わり、全抽斗正面にネームプレートを付けられる仕様となっているため、あれどこに仕舞ったかな?と悩む時間も減らせる優れもの。
抽斗両側面に10本の切れ込みが入っており、本来の用途と合っているか定かでは無いのですが、サイズを計って厚紙などを差し込めば抽斗内をさらに区切って使うことも可能です。
フロッピーディスクを収納する時に数字などを書いた仕切りを立てて整理していたのかもしれません。
把手が薄く、ぺろんとめくれたような形状なのも独特でユニークです。サビや塗装剥げもビンテージならではの格好良い風合いに仕上がっています。
そしてやはり魅力的なのは色味です。フレーム部分は清涼感のあるミントグリーン、抽斗は淡いグレー。オフィスや工場用家具によく見られるカラーリングですが、どことなく可愛らしさと柔らかさも感じます。
マイナスネジや鉄のシャープさなど、素材がそのまま見て取れるところも家庭用家具にはなかなか無い魅力の一つです。
光沢ある質感や触るとひんやりしている温度もたまりません。シャビーで冷たいのにどこか懐かしい、無機質な見た目なのにどこか親しみやすいのは、このキャビネットが辿った歴史と見る人の記憶が重なる部分があるからでしょうか。
本日ご紹介したのは、名称・質感・温度に至るまでビンテージならではの懐かしさが詰まったフロッピーキャビネットでした!
ずらっと並んだ抽斗だけでも壮観ですが、どこかに使う人の記憶をそっと引き出す仕組みが隠されているような、不思議な魅力を持ったアイテムです。
このフロッピーキャビネットに新たな思い出を詰め込んでみてはいかがでしょうか?