UK vintage
Teak Sideboard
チーク材の魅力って?
ビンテージ家具で良く目にするこの素材は、近年だとどんどん希少なものに。
何がそんなに凄いんだろう。そう思われた方も多いはず。
大まかに言うと3つ。
過酷な環境下で育ち頑丈である・経年により飴色に輝く杢目・ワシントン条約で伐採が禁止されている。
さらには無垢材で家具を作る事が減少する昨今では、チーク無垢材をふんだんに使用した個体は特に重宝され価値が爆アガリしちゃうんですよね。
今回入荷したアイテムもチークの魅力が溢れ出る逸品。
ブログを見終わる頃には、虜になっているかもしれません。
飴色の素材。
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時は、第二次世界大戦。
物資不足に陥ったイギリスは政府からユーティリティスキームと呼ばれる規制が敷かれ、自由に色々なものが作れない状況だったそう。
そして1950年代になると北欧家具が台頭し始め、イギリスの市場も奪われ始めます。
それに危機を感じたエベネゼル・グームがこれまで続いていた英国の伝統的なデザインを一転させます。
デンマークの優秀なデザイナーを迎え入れ、チークを用いた北欧風の家具を製造。
英国と北欧が共存したような新しいデザインは、自国のみならず世界で支持を集め、イギリスの市場を取り戻すまでに至りました。
苦悩と研鑽の日々があったからこそ、優れたデザインを高い技術力と工夫で実現し、現在まで高い評価を得ているのです。
前置きが長くなりました。
今回入荷したのは、UK vintage チーク材 サイドボード。
北欧家具を彷彿とさせる直線的な佇まいに浮遊感のある立脚が魅力的。
経年により飴色に輝く美しいチーク材が上品で、高級感と存在感を放ちます。
両端には片開きの収納。
中には棚板が備わっており、魅せる事を目的とした収納も可能です。
棚板の奥行が短めなので高さがあるものでも気にせず収納できます◎。
中央右はドロップダウン。
場所によって開き方が変わるのはこの個体が織りなす表情。
小さな抽斗3杯。
上段は3区画になっており、ペンやアクセサリーなど小物収納に適したスペース。
下2段は書類等しまうといいかもしれませんね。
アイテムの種類によって収納する場所を柔軟に決定する事が可能です。
細かい所にも拘りが。
力を入れずとも指を引っ掛けるだけで引き出せるよう、取手が指の形に合わせてデザインされています。
スタイリッシュな金具。
チーク材の風合いや美しい佇まいを損なわないよう、色合いからデザインまで抜かりなく拘り、程良く溶け込んでいます。
変わってるなと感じたのがこの部分。
前脚と後脚のデザインが異なっていること。
サイドボードは本来壁に背を付けて配置するので、空間を重たい雰囲気にさせてしまいがち。
それを防ぐため見える前脚の角を取り、出来るだけスッキリとしたデザインに仕上られ浮遊感を演出しています。
奥行き狭めで背の高くない佇まいは、立ち物特有の”重たさ”感じさせることなく、空間に木の温もりと優しさを与えてくれることでしょう。
W183cmと圧倒的な幅広さ。
お気に入りのポスターや花瓶等インテリアを飾りながら収納を楽しんで頂きたいお品物となります。
空間の中で存在感を放つフォルム。
細部に宿った神。
それらを取り纏う希少な素材チーク。
クラフトマンシップ溢れる意匠設計が確かな価値を生み出し、現在まで大切にバトンが繋がれてきました。
バトンを引き継ぎ大切に使って下さる方に届く事を切に願っております。