UK antique
leather half arm chair
歳を重ねるっていうのも案外と悪くないものです。
若い頃と比べれば気力も体力も衰えてはいますが、私に限らずとも歳を重ねた分、知識や経験は若い頃とは比べ物にならないハズです。
皺も白髪も増えましたが、それも自分が生きてきた証であり、決してマイナスポイントではないと私は思っています。現に私は若い頃の自分より、皺も白髪も増えた今の自分のほうが好きですよ。
歳を重ねた老人の顔や手はある種の風格があり、若い人には出せない空気感があります。人だけでなく、古いアンティークの家具の中にも、長い年月を積み重ねてきたからこそ出せる、独自の存在感を感じさせる家具があります。
刻を重ねるということ。
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今回、ご紹介するのは英国・UKアンティークのハーフアームチェア。
滑らかな曲線を描いたシートは背・座一体となっており、シートは朱色に染められた本革のレザーで仕上げられています。
すごく美しいフォルムなので、もう少し近寄ってみましょう。
やっぱり良いですね。美しいシートの曲線。そしてさらにアームがそのまま後ろ脚へと繋がる珍しいデザイン。
斜めに伸びたスラリとした脚部と短いアームとの絶妙なアンバランスさが何とも言えない魅力を放っています
シートのレザーも上質です。レザーの質感や皺も良く、色はというと真っ赤ではなく、深みのあるワインレッドカラーのような味わい深い色味となっています。
経年によりエイジングが進んだ本革ならではの表情が楽しめます。コレもまた味ですね。
さらにレザーシートは鋲打ちで留められており、これがまたカッコイイのです。
レザーの鋲打ちは表面だけでなく、しっかりと背面にも。抜かりないですね。
そしてやっぱり、このチェアの最大のポイントはハーフアームです。
チョコンと突き出た短いアームが可愛らしく、アームの縁や先端も角の無い滑らかな処理が行われています。先端は先細りとなりデザインも秀逸。
また、ハーフアームのチェアは座った際には程よく肘を掛けられますし、テーブルへの収まりが良いのもポイントです。
背・座一体のシート、チョコンとしたハーフアーム、フルレザーのシートと鋲打ち加工など、デザインの良さと当時の職人の手作業による造りの良さが分かるチェアです。
使い込まれることで生まれた傷も魅力的で、エイジングの進んだフレームやレザーも味のある風合いへと変化しています。
可愛らしくも上品に年月を重ねたその姿は、きっと特別な1脚になってくれると思います。