UK Vintage Kitchen Cabinet

子供の頃に遊んだ「おままごと」を思い出しました。 木で出来た野菜の断面にマジックテープが付いていて、包丁で切るとベリッという音がしたその時の感覚は何故だか鮮明に覚えています。 私が買ってもらえたのは、いくつかの野菜と包丁、フライパン程度だったと思うのですが、おままごと用の豪華な台所セットがあると知った時にはびっくり。 私も遊んでみたかったなと思ったりしました。 今回ご紹介するUKビンテージのキッチンキャビネットは、アナログな仕掛けや凝ったディティールが詰まった、まるで大人版のおままごとセットのよう。 大人になると自然と忘れてしまう子供の頃を思い出しながら、楽しくクッキングしませんか？

大人だってワクワク・ドキドキしたい！

>>この商品の詳細を確認する 今年の5月にご紹介したブログ「レトロな佇まいのホーローテーブル」の中で、料理やパン・お菓子作りをする専用の作業台「ベイキング/ベイカーズテーブル」をご紹介したのですが、同じように当時一般的だった「ベイカーズキャビネット」と言われるものがこちら。 今回入荷したものの詳細は不明ですが、イギリスでパンやお菓子作りのための材料や道具を保管する収納棚として実際に使用されていたものかと思われます。 100年以上前から存在する長い歴史を持ち、調べると1920年代にアメリカでは「Hoosier キャビネット」と言われる更に進化した大容量のものが流行したようです。 まず目を惹かれるのは、正面のガラス扉。遠くから見るとチェック柄に見えますが、近づくと○と□のエンボス加工が施された可愛らしい模様が露わに。 個人的にはグッと引き込まれた大きなポイントでした。 オフホワイトにペイントされたレトロなボディも雰囲気があって魅力的ですが、早く中を開けたくなるのは私だけでしょうか？ 内部には更にたくさんのディティールが隠されていますので上から順に見ていきたいと思います。 ガラス扉を開けると、大きな食器でも収まるゆったりとした収納があらわれます。また引き出しには仕切り板(片側のみ)がついており、お玉やミキサーなどの調理器具を仕舞いやすそうです。 ドア枠の中央に細長い換気口が付いていることから、当時はお砂糖や小麦粉などのストックを保管していたのかもしれません。 この換気口。もう一か所どこかに隠れているのでよーく見ていてくださいね。 ここからはメインとなる、中段のフラップ扉の内部を見ていきましょう。 開けると、まずはホーロー天板の作業台が。一人で作業するのに丁度良いスペースで、熱に強くお手入れしやすいホーローを使用しているところもポイント。 ビンテージでここまできれいな状態を保っていることから、その強度を分かって頂けると思います。 そしてホーロー天板を持ち上げると、ここにもまた収納が隠れているのです。 見えないところにライトブルーを塗るところも素敵。開けた時に気分が上がりそうですね。 更に奥の収納部には、左から「BREAD AND CAKES」、「MILK AND FATS」、「EGGS AND MEAT」という表記があり、食べ物の保存場所だったことがわかります。 マスタードカラーの丸いフォントがレトロで、まるでお店に陳列されているようなプラスチックカバーにワクワク。 端にある「LIFT HERE（左のここを掴んで）」と、エッグラックに印字された「SUPER SAFE EGG RACK（最高に安全な）」の丁寧な説明には思わずキュンとしてしまいました。 下段の扉内も、上段と同じような2段の収納になっています。鍋やフライパンなど重量のある調理器具を仕舞っておくのに良さそうです。 最後に横から見ると、こんなところにも換気口が！先ほどのエッグラックがあった中段の収納部にも換気口がしっかり付いていました。 隅々まで面白い仕掛けや細かな拘りを感じられて、次は次は？と発見する楽しさがありますね。 どこかおもちゃっぽい可愛らしさと相まって、ますます「大人版おままごとセット」に見えてきませんか？ ビンテージだからこそ生まれた現代にはない発想が沢山詰まっています。なかなか出会えないレアアイテムを是非お見逃しなく。