GIGI SABADIN
Stool
限りなくシンプルで洗練された佇まい。
イタリアンモダンデザインの名作たちは他には無い特有の雰囲気を放ちます。
本日ご紹介させて頂くのは名もなき名作と言える一脚。
フォールディングスツールのご紹介です。
正体不明の魅力
>>この商品の詳細を確認する
イタリアのプロダクトデザイナー、ジジ・サバディン。
チェアデザインを中心に手がけ、1979年には同氏のチェアがコンパッソ・ドーロに選定されています。

特徴は素材を最大限に生かしながらも一切の無駄を与えない簡潔で美しいかたち。
曲木やフォールディング機能等新たな素材使いと柔軟性を持たせた仕様は今尚新鮮さを放ちます。

情報が少なく、アノニマスな一面を持つ点も同氏の特徴。
このスツールも同様、ネット上では同アイテムについての詳細が見つからず故に謎めいた一脚であることしか判明しません。

座面とクロスした脚のシンプルな仕様。
360度美しいフォルムはどの場所でも様になります。
コンパクト故に様々な場所で活躍してくれそうです。

フォールディング時の姿も非常にデザイン的。
まるで一枚の板の様に、薄く凛とした表情です。
高いデザイン性を持ちながらも美しく変形する。
どの姿も素晴らしい、このスツール最大の魅力です。

折りたたんだ際のフレームの厚みは何と約2センチ。
小脇に抱えて気軽に移動できます。

細やかなディティールもポイント。
無垢の金属が鈍く光り、印象的なフォルムをさりげなく引き締めます。
部厚くしっかりとしたパーツを使用している為強度面も十分です。

これほどの自由度とデザインを持ちながらも詳細は不明。
デザイナー共にこのプロダクトがいつ、どこで、誰が作ったのかもわかりません。
しかしながら物の魅力はネームではなく、デザインの本質に宿るもの。
無名ながら素晴らしい完成度のプロダクトです。
